年末に京都に行った時にお訪ねした、京友禅作家の野村先生から、着物がドドンと送られてきました。
日本では、北鎌倉に古い家を買ったこともあり、お隣の奥様のように、着物を日常で着れたらいいな〜と思っていました。
でも、50過ぎるまで着物には縁のなかった私に、突然いただいたオトシさんの着物。
いただいたご縁を一生大事に紡いでいこうと・・・・!と、小さく心に決めました。
そのいきさつはは、まゆともだちの片岡桜子さんが、ステキなビデオを作ってくださりました。
私の宝物のビデオ、既に見てくださった方もいらっしゃる事と思いますが、この通り。
なんだか、きょろきょろしちゃって、恥ずかしいのだけど、どうぞ許して〜
何しろ、着物といったら、結婚してすぐに作った義母のお見立ての着物一式しか持っていない私です。
少しづつ、増やせたらいいな〜〜〜と、
着物の大先輩、お姉さまがたにご相談して、登場したのが京都双樹庵の野村直樹先生でした。
先生には、NYの日本クラブでの展示会にいらっしゃる折に、我が式部会にも来ていただき、京都のお話や着物のお話をしながら、
先生の着物の販売会もしていただいています。
そこでは、作家自ら、似合う着物を選んでいただく・・というありがたいご縁をいただき、皆さま大喜び!
私も先生にお茶会用の(私は着物を着て美味しいお茶をいただくだけ)着物を選んで,作っていただいたりしたけれど、
ずっと欲しかったのは、昔のお母さんが着ていたような普段着の着物。
向田邦子のお話に出てくるような・・・
戦後に、お母さんが着ているような着物です。
そう思うきっかけとなったのは、昔習っていた近茶流柳原の懐石料理の先生です。
いつもお着物をお召しになっておられました。
時にはたすき、時には割烹着姿で、くるくる働いているのを見て、かっこいいな〜〜〜〜と憧れていました。
実は、主人に「普段着の着物が欲しい」と言っても、なかなかわかってもらえなかったのですが、
実は今回、先生に思い切って打ち明けてみました。
先生は、遠い目をして「女の人の割烹着姿は、色っぽいな・・・」とおっしゃれ、
そばにいた私はドキッとしてしまいました。
さすが、京都の男の人は、見るところが違うんだなあ〜〜
そして、ふっと我に返った先生は、「適当に見繕って、送りますワ。そうやな〜粋な感じがええな」とおっしゃられ、
まだあれから3週間ぐらいしかたっていないのに、この度、ドドンと送ってきてくださったのです。
請求書が入っていなかったので、お尋ねしたら、
「請求は別便でお送り致しました、よろしゅうにお願いします」と。
このなんともいえないやり取り、
送ってくださった着物と帯が一体おいくらなのかわからない不安と、
ええい!ままよ!と思う気持ちが渾然一体となり、
これも楽しいな〜と思えるひと時です。
本当になりたい自分になるためにも、
着物を練習したり、着る時間を作ること、
ペン習字のお稽古、
ウクレレのお稽古、
これらの時間を作るために、今年は大きくシフトします。