クライアントのナホコさんには、2008年からコーチさせていただいています。
もともと大学ではフランス語専攻だった彼女ですが、
明るくて楽しいお人柄もあり、乞われて近所のお子さんにピアノを教えるうちに、
人気のピアノの先生になりました。
学生時代に中断していたピアノレッスンを再開し、
指導者検定をめざして真摯に学んでおられます。
今日は12月の1回目のセッション。
横浜の先生のレッスンで言われた「指先を意識しなさい」
という言葉から、【意識】について、ああでもない、こうでもないと探求しているうちに、
自分は演奏する時に、指先と脳がつながっていないことに気づきました。
そこで、脳と指先との回路を開くよう【意識】し、つなげるよう【意識】してみたら?
以下、N:ナホコ、R:理恵
N:あああ!本番3日前に、これだって、わかったんです!
R:まさに、ヘレンケラーのwater! 気づきのシャワーが降ってきたんですね。
→これはアファメーションの言葉。コーチは、クライアントの言葉を言い換えて、より感覚を深めます。
N:そうなんです、そうなんです!
R:そういえば、昨年、同じようなやり方で脱力の方法を得ることが出来ましたよね。
→リソースの発掘。過去の成功事例を思い出させる。
N:・・・今、思えば、あんなに力が入っていたなんてね〜〜〜。
先生に言われても、力が入っていることすら自覚出来ていなかった私だったけど、
【意識】することで、無駄な力みを少しづつ抜けるようになってきました。
R:それは、良かった!
N:今年は、指先の意識と脱力が出来るようになってきたと思うんです。
このように脱力に【意識】を向けることが出来るようになったのも、
去年、「指を支えること」を【意識】し、特化して練習してきたからこそ、
今年の脱力に結びついたんだと思います。
R:まさにダイヤモンドを発掘するようなキツい作業をよくがんばられてきました。→アファメーション&共感,承認
去年の支えが今年の脱力と脳と指先の回路を開くことにつながった訳だけど、
では、来年は?→未来を創造する質問
N:はい!去年はダイヤモンドを1つ、今年は2つ見つけたので、来年は3つ,見つけたいなあ。
3つのうち,一つ目は、呼吸。
息を吸うことは出来ても難しいところで止まってしまう癖があるので、気づきを得て、自然な呼吸を目指したい。
後2つは、
う〜〜ん、まだ、わからない・・・
そこで、私はハーキマーダイヤモンドの写真を見て欲しくって、検索してスカイプの画面にサイトを送りました。
ニューヨークのハーキマーのみで発掘される、大きな岩の中に眠るひと雫のダイヤモンドのような水晶。
研磨しなくてもすでに輝いていて、その透明感と美しさといったら垂涎ものです。
クリスタル好きの友人がこぞって発掘に行き、手が痛くなるほど岩を割り続けて手に入れています。
R:ナホコさん,この写真を見てください。
N:うわ〜〜!何ですかこれ?
すごい、すごい!岩の中にこんなものが眠っているなんて、信じられない〜〜〜
大興奮のナホコさん。
さらに、昨日ネットで見た情熱大陸の小林愛実さんのドキュメンタリーの中のエピソードを伝え、
また、もうすぐファイナルを迎える浜松国際ピアノコンクールを紹介しました。
R:今、私は汗とホコリや砂利まみれになりながら、目をキラキラさせてダイヤモンドを発掘するナホコさんの姿が見えます。
それはまるで、ナホコさんがピアノと向き合う姿のよう。
こうやって、つるはし持って、ダイヤモンドを見つける作業を私たちずっとやってきたし、
これからもずっとずっと続けていくのでしょう。
それは自分と向き合う孤独な作業です。
その後、私たちはこれまでの歩みを確認し、
そして、もしかしたら逃げていたことについても認め、率直に語りあいました。
なんて素敵なセッションでしょう!
今,出来ることが明確になっている。
その目的も!
だから、道を進むだけ。
既に私たちの【意識】は、来年手に入れるであろう1つ目のダイヤモンドに向かっているのです。
セッションの最後の1分で、私は彼女に質問しました。
R:ナホコさんの1つめのダイヤモンド、難しいところになっても息が止まらないための「鍵」となるものは、
どこに眠っているのでしょう?
【意識】してみてください.→この日のセッションのキーワードである【意識】という言葉を使う
N:・・・肚ですね。下半身、うん!下半身にダイヤモンドは眠っている!
よ〜〜し!肚に捜しにいくぞ〜〜
ますます、モチベーションの上がるナホコさん。
いつも彼女とのセッションは、楽しい。
リズミカルでどこまでも深く、広く、高く、会話を飛ばせることが出来るのです。
ダイヤモンドを発見した瞬間に立ち会わせてもらえる私は幸せです。