黒川清先生、石倉洋子先生のブログで知ったGCMPのバングラデッシュ12日間のプロジェクトを無事終了し、ロンドンに戻ったハルカは、翌日、大荷物を抱えて風のようにアメリカの大学へ帰っていきました。
GCMPで感じたこと、考えたこと、行動したこと、出来たこと!
そして、出会った日本人やバングラ人のことを話し続けるハルカ・・・・
その夜は、バングラでずっとカレーを食べ続けていたハルカをねぎらって、ロンドンのお寿司屋さんに行ったのですが、
そこでも、帰ってきたからも、話すことがいっぱいありすぎて、もう、止まりません!
お父さん、お母さん、バングラに行かせてくれてありがとう。
お母さん、ハルカ1度もお腹が痛くならなかったよ。いろいろな国の食べ物を美味しく食べる経験をいっぱいしてきたから。
丈夫に育ててくれてありがとう。
気がついたら、いつもお母さんが教えてくれることをみんなに言っていたよ。
お母さんコーチでいてくれて、ありがとう。
お父さんから借りたパンツ。バングラでとっても役に立たったよ。本当にありがとう。
・・・・生きている喜びで輝き、成長した娘を見るほど、親として嬉しいことはありません。
ハルカの20年間の人生の中でも、バングラでの12日間は、脳みそを絞りきるほど頭を使ったそうです。
最初の日から最後の日まで、そしてそれは今も続いています。
なにしろ、こんなに考え続けた濃〜い毎日は、人生初だそう!
また、初めて日本人の友達と一緒に過ごす中、行動のペースや考え方の違いを知り、それをお互いに受け入れ、協力して一つのプロジェクトを成功させることができたこと。
この経験は彼女にとって、大きな自信につながったようです。
最初から最後まで共通の高い目的意識をキープし、Yes or Noで効率よく進めていくアメリカ方式と、
お互いをじわじわと知り、だんだん熱が入っていき、協調性を持って仕上げる日本式。
ハルカに取っては、非効率と思われることも、日本人の仲間にとっては大切。
バングラも、イギリスも・・・どの国にもやり方とペースがあり、そのベースには、文化や宗教がある。
自分たちのやり方で進めるのではなく、その国の人を尊重することが大切なんだ!
・・・・とはっきりした顔で語るハルカは大人になったようでした。
そして、5人グループ、計25人の仲間たちの活躍ぶりも大いに語ってくれました。
教育Aチーム 従来の暗記中心の教育から、クリエイティブな思考を育てる教育を提案。
学ぶ楽しみやワクワク感を育てる。
映画を使って感性を育て、識字教育を普及
教育Bチーム 将来の職業選択の幅がない若者に、村のインターネットカフェをコミュニケーションのプラットホームとして、
職業意識を活性化
衛生Cチーム 指で歯磨きしている人がまだまだ多い農村で、正しいオーラルケアの普及と継続。
なんとサンスターをビジネスパートナーに引っ張ってきたCチームは、
最後のグラミンプレゼンテ-ションで優勝!
衛生Dチーム 水質検査の結果、村の井戸水は安全とは言えませんでした。
安心して飲める井戸水の飲み水をリキシャで配送するシステムの提案
健康Eチーム 農村では、危険物もかまわずポイ捨てしているのが現状。村におけるゴミ分別、処理システムの確立
どのチームも事前に日本でインターネットを駆使して調査をバッチリしてから現地入り。
農村で調査した内容を元に創り上げた、『具体的で実現可能なビジネスモデル』をグラミン幹部をはじめとする来賓の前で英語でプレゼンします。
そして、ハルカ達の教育Aチームの提案した映画を使った識字教育の普及は、バングラの新聞3社に取りあげてもらえることになったそうです。
そして、この提案は歯磨きの衛生Cチームとともに、ビジネスとしてスタートすることに!
目を丸くして、ただただ、うん、うんと頷き、ほ〜ほ〜感心する私たちも、
実は、現地のコーディネイターのダイスケ君のHPで、分刻みの情報を読んでいました。
彼女の感動をもう1度分かち合えることが出来て、本当に楽しい夜となりました。
バングラの荷物を出して、大きなスーツケースにアメリカの寮に持って行く荷物を入れ替え、
バングラの新聞社に送る記事のチェックをして、アメリカで新たに取る授業のチェックをするハルカ。
頭がうまく切り替わるかしら・・・と思いましたが、いつものように穏やかで静かな様子・・
一晩中寝ないで何やらしていましたが、
いつものじゃんじゃかじゃんじゃかした、ハルカの好きなクラブの音楽をかけないで、バロックを聞いていたよ。
一体どうしたんだろう・・
夫がこっそり報告してきました。