幸恵さんとのインタビューに答えたように、
ハルカは3才で香港のインターナショナルスクール受験をした後の、
選択の幅を広げるための日本の中学、大学受験の他は、
すべて自分の意思で受験をしてきました。
特にボーディングスクール受験に関しては、周囲にボーディングスクールに行かせている人は全くいなく、
自力で調べるほか手立てはありませんでした。
そもそも、その存在すらも知らなかった私ですが、
中学受験を終えて合格を手にNYに戻る私たち母娘に
「この本、面白いから読んで御覧なさい」
と手渡してくださったのは、私のピアノの恩師、江崎光世先生でした。
飛行機の中で読んだこの本はとても刺激的!
こんな世界があったんだ・・・
また、集英社のサイトでは、彼女の活き活きとしたブログがアップされていました。
地図で調べてみたら、車で行けそうな距離にその学校はありました。
そうだ!岡崎玲子さんに会いに行こう。
激励に行こうよ!と、車を走らせました。
広大な敷地、立派な建物、恵まれた環境の中でスポーツ、勉学に励む頭のよさそうな子どもたち・・・
夏休みに入っていて、残念ながら玲子さんにはお会いできませんでしたが、
素晴らしい学校のことは、強く印象に残りました。
「いいな〜私もこんな学校に行きたいな・・」というハルカのつぶやきも。
でも、夫もそろそろ帰国。
「無理だよ。なによりも、ハルカはあんなに頑張って、日本の素敵な中学校も受かったじゃない」
とは言ったものの、
しょんぼりする娘を横目に見て、本当に無理なのだろうか・・・と調べることにしました。
そして、NYの紀伊国屋で見つけたのがこの本です。
いろいろな学校のことがかなり詳しく書かれていています。
ハルカの年齢でも入れる学校がアメリカ東部には1つだけあることがわかりました。
ただ、あまりにもハードル高そうです。
でも、見るだけ、受けるだけでも受けてみようと思えたのは、教師である安川国雄先生が訪れた素晴らしい学校、
つまりGroton Schoolについて書かれた本を読んだからです。
そして、ついに、ハルカのこの言葉で私たちも覚悟を決めました。
「今までは、日本語と英語をがんばってきたけれど、アメリカ人の子みたいに英語一本で勝負してみたい」
そうね。
そうだよね・・・
学費を払えるかどうか心配だけど、
やってみよう。
縁がつながり、ハルカは1学年22人の小さな枠に入れていただくことができ、
その中で寂しい思いも、我慢もいっぱいしたけれど、
楽しい素晴らしい経験もたくさんしました。
何よりも、ひとりっこの彼女に、すごい数のお兄さん、お姉さん、弟、妹が出来ました。
大好きな先生とは未だに文通しているし、
つい先日も、マンハッタンに訪れた数学の先生とランチをしたり、
同じ寮仲間のお友達が遊びに来たり!
みんな人に言えないような、ドラマを共有してきた心の友。
すべてを糧に、彼女は輝いている。
共有させてもらえる私と夫は本当に幸せです。
人生ってすばらしい。