娘のハルカ23歳。現在、マンハッタンにあるPratt Instituteという大学院でデザインを専攻中。
大学では美術史を専攻していたので、絵筆を取ったり、コンピューターを使ってデザインすることは、初めてのこと。
スキルを持ていないので、美大を卒業した子が、いとも簡単に出来る事が、全く出来ません。
例えば、PCで写真を合成して、完成まで後一歩なのに、小さな点が気になって、消したいのに消し方がわからない。
1年目は悪戦苦闘の日々でした。
最近は、だいぶ慣れてきて波にのってきました。
今学期取ったクラスの一つには、「小説のシーンをコミックにする」という課題があるようです。
漫画もコミックもアニメにも、興味を持たず、あまり接することなく来たので、
どうなるかな〜と思ってみていたら、
またまた、試行錯誤して取り組んでいるようです。
選んだ物語は「闇の奥」
Wikipediaによるあらすじは・・・
ある日の夕暮、船乗りのマーロウが船上で仲間達に若い頃の体験を語り始める。
マーロウは各国を回った後、ロンドンに戻ってぶらぶらしていたが、未だ訪れたことのないアフリカに行くことを思い立ち、親戚の伝手でフランスの貿易会社に入社した。ちょうど船長の1人が現地人に殺され、欠員ができたためだった。マーロウは船で出発し、30日以上かかってアフリカの出張所に着いた。そこでは黒人が象牙を持ち込んで来ると、木綿屑やガラス玉などと交換していた。また、鎖につながれた奴隷を見た。ここで10日ほど待つ間に、奥地にいるクルツ(Kurtz)[1]という代理人の噂を聞く。奥地から大量の象牙を送ってくる優秀な人物で将来は会社の幹部になるだろうということだった。マーロウは到着した隊商とともに、200マイル先の中央出張所を目指して出発し、ジャングルや草原、岩山などを通って15日目に目的地に着いた。
中央出張所の支配人から、上流にいるクルツが病気らしいと聞いた。蒸気船が故障しており、修理まで空しく日を送る間に再びクルツの噂を聞く。クルツは象牙を乗せて奥地から中央出張所へ向かってきたが、荷物を助手に任せ、途中から1人だけ船で奥地に戻ってしまったという。マーロウは、本部の指示に背いて1人で奥地へ向かう孤独な白人の姿が目に浮かび、興味を抱いた。
ようやく蒸気船が直り、マーロウは支配人、使用人4人(「巡礼」)、現地の船員とともに川(コンゴ川)を遡行していった。クルツの居場所に近づいたとき、突然矢が雨のように降り注いできた。銃で応戦していた舵手のもとへ長い槍が飛んできて、腹を刺された舵手はやがて死んだ。
奥地の出張所に着いてみると、25歳のロシア人青年がいた。青年はクルツの崇拝者だった。青年から、クルツが現地人から神のように思われていたこと、手下を引き連れて象牙を略奪していたことなどを聞き出した。一行は病気のクルツを担架で運び出し、船に乗せた。やがてクルツは “The horror! The horror!”[2]という言葉を残して息絶えた。
なんだか深い内容を選んだものです!
大学のスタジオに行って描くことも多いのですが、
やっぱり居心地がいいのはここ、キッチンのようです。
PCでお気に入りの音楽を聴きながら・・・
楽しそう!
真剣な様子。
こちらがコミックの表紙。一気に書き上げました。
この2枚は、随分時間をかけて取り組んでいたようです。
日当たりの良いキッチンで、シリアスなコミックを楽しそうに描くハルカ。
また、MomaのインスタレーションのCMの動画をPCで作るプロジェクトや卒業論文と製作もあって、忙しそう。
トライベッカにある広告代理店SWELLでのお仕事との両立も、やっと出来るようになってきました。
よく、やるね〜
だって、楽しいんだもん。本当にやりたいことだから。とハルカ。
ああ、これが聞きたかったんだッて思いました。
私たちは、良い成績を取る事や表彰される事、有名になったり、娘が経済的な成功をおさめることよりも、
本当にやりたいことで楽しんでいる姿を見たかったんだ。
それを見せてくれている娘に感謝の気持ちでいっぱいになりました。
私達がしてきたことは、見守って、勇気付ける。
話をきちんと聴く。
ただ、それだけ。
それを続けてきたら、
娘の気持ちがよくわかるようになりました。
そして、
「お母さんは、いつも私の気持ちをわかってくれる」
と言ってもらえるようになりました。
しみじみ嬉しく思います。
今日の式部会のマザーズコーチのクラスでは、ミラクル傾聴法をお伝えします。
ふと、最近の娘の成長を思い出して、皆さんがいらしゃるまえに、ブログを書いてみました。
私の話を聞いてくれた皆さん、ありがとう!