3月13日、岐阜のサマランカホールでピアノ・ヴァイオリン・声楽、3部門に渡るコンクールが行われ、小学1年生から社会人までの方々が参加しました。
このコンクールを立ち上げたのは、松波知子先生。
特徴は、岐阜にゆかりのある様々な分野の芸術家が、技術だけにとらわれない多面的な視点で審査し、新しい音楽的価値観の発掘を目的としています。
今年の審査員は・・・
青木喜久次先生・・・「舞」「邦楽」の実演家。「和のコンシェルジェ」「お伽衆」の名称で各地に赴いて、子供歌舞伎や和文化のコーディネートをしていらっしゃいます。
岡本茂朗先生・・・イタリア、リウニーティ劇場にて「偶然の結婚」主役デビュー。オペラやコンサートで活躍中の声楽家です。岐阜成徳学園、椙山女学園非常勤講師。
ふなはしひとはな先生・・・「尾張国 はなかめ庵」主催。油絵、水彩、水墨画、ガラス彫刻、ひょうたんランプ、古民家再生など何でも手掛ける自由人アーティスト。
若林亜由先生・・・ウィーン国立大学で5年間の研さんを積まれ、ソリストとして、またオーケストラで活躍されています。椙山女学園、名古屋芸術音楽学院で指導していらっしゃいます。
藤原由紀乃先生・・・4歳よりドイツ似て、ベアタ・ツィグラーの「魂の耳で聴き、奏でる自然なピアノ奏法」を学び、20歳でロン=ティボー国際ピアノコンクール1位受賞。1999年に30年ぶりに本拠地をドイツより日本に戻し、演奏会、講座やレッスンで全国のピアノの先生の注目の的です。
そして、コーチの私。
粋なお着物姿の喜久次先生、日本人とは思えない堀の深いお顔&華やかなネクタイの岡本先生、どこまでも自然体なアーティストのひとはな先生、トイレにヴァイオリンを忘れて泣きながら捜したおっちょこちょいの亜由先生(ちゃんと見つかりました)、0歳児のママとして、ピアニストとして日本全国を駆け回る由紀乃先生(この日もとんぼ返りです)
こんなにバラエティに富んだメンバーが審査をするコンクールって、ちょっとないでしょ?
実際、コンサートに来て下さるお客様は、専門分野以外の方がほとんど。
そのお客様が、「感動」しないかぎり、次にチケットを買って、足を運んでいただくことは難しいと言えるでしょう。
音楽界の活性化のため、多くの人に音楽を楽しんでいただくために、人を感動させる演奏のできる演奏家を岐阜から出したい!
こんな視点から、このコンクールの審査のポイントは「感動」となっています。
私は、自分の専門分野以外の審査も、全身を受身体にして心に感じたことをそのまま言葉にしようと五感を研ぎ澄ましました。
すると・・何かわかるんです。
感動につながる演奏は、心のストレートに入ってきたり、ひらひらと舞い落ちて来たり、じわっと温かくなったり、癒されたりします。
でも、とても上手なのに、心が動かない演奏もあります。
今回の審査を通じて、間違いを恐れずに責任を持って講評を書かせていただいたことで、少しだけ自分が成長できたように思えます。
夜7時半。HNAMIZUKI芸術大賞の発表です。
多くの皆さんが見守る中、3部門の方々が見事受賞されました。
どの分野の審査員も納得して出した結果です。
そして、参加者全員に講評と結果、一般審査員の皆さんのコメントが送られました。
私が驚いたのは、レベルの高さ!
テープ審査もないのに、ど・う・し・て?
と驚きました。
既に出来ている、弾けている意識の高い参加者が、ご自分のFBを取りに、そしてお客様の感動度を測りにチャレンジされたのだと思いました。
詳しくは、近々アップされるHPをお楽しみに!