今日は、2回目のDr.伊藤クリニック。
経過は良いとのこと。今日は軽い麻酔をして、圧力を抜いてもらい、肩を動かす運動をしました。
「今日は、先生に伺いたいことがあるんだけどな」
「何?」
「先生、ロックやってらしたって聞いたけれど。四人囃子と一緒に?」
「あれ?四人囃子、知ってるの?」 急に眼を輝かすDr.伊藤。
なんと、今も現役ロッカーのDr.伊藤は伝説の四人囃子のメンバーと同じ高校でロック活動をしていたそうです。
「彼らはプロになって、僕は大学に行ったけどさ。ロックばっかりやってたぼくらは高円寺のそば喫茶店に朝からしけっててさ。たばこ吸ってたな〜」*しける:さぼること
「ロン毛でしたか?」*ロン毛:長髪のこと
「そうそう!このくらいまであって」と、遠い目をするDr.伊藤。*アグネス・チャンぐらいの長さ
私がにらんだ通り、ちょい悪の素は高校時代に培われたようです。
実は私も高校生の時、ロックバンドから依頼を受けて、キーボード担当していた時があったのでした。
とは言っても、普段はバリバリのお嬢様系クラシックの世界に属していたので、ロックの知識はほとんどありません。
華麗なテクニックを買われたのでしょうか。
軽音楽部や他校のバンドからも拝み倒され、しぶしぶキーボードを引き受けた私。責任感が強く、真面目な私は親に隠れて一生懸命レコードを聴いて聴音して楽譜を作り、パーフェクトな演奏を目指しました。
そして、なんとなく場違いだな〜と感じながらもライブなどに参加していたのでした。
でも、ロック系衣装や靴などを持ち合わせていなかった私は、お友だちから借りるしかなく、銀色に輝くハイヒールを壊したまま返してしまった哀しい想い出もあります。
見栄をはったバカな自分が情けなくって、しばらくの間顔が上げられなかったっけ。
ところで、四人囃子と言えば「一触即発」
♪ あ〜〜ああ、空が破れる あ〜〜ああ、音も立てずに
あの青い空が、破けたら きっとあの海もせり上がって来るに決まってる
という歌詞を聞いて、ダリの絵を想像し、ゾクっとした高校生は、私だけではないでしょう。
歌詞が載っているサイトはコチラ。
映像が浮かぶような素晴らしい歌詞ですね。
文化祭で演奏した「一触即発」は、今聴いてもロックの名曲だと思います。
当時、森園さんは神様のような存在でした。
彼に憧れる男子はみんな彼と同じ髪型と表情で、森園もどきになっていたのが懐かしく思い出されます。
<– 四人囃 –>
そして、カルメンマキの「私は風」
35年ぶりに聞きましたが、カルメンマキ、すごい迫力と女っぷりです。歌がうまい!元祖、肉食系というのでしょうか・・・
ああ、こういう時代があったんだな〜
懐かしいです。70年代の日本のロック。
「ところで先生。どうしてロンドンで開業されたのですか?」
「なんで、ここに流れてちゃったのかなあ・・」
遠い目をするDr.伊藤はボヘミアン?