この秋に開かれたのHANAMIZUKI芸術フェスティバル全国大会で起きた二つのドラマを
主催者の松波知子さんから伺う機会がありました。
とても心温まる、そして、HANAMIZUKIらしいステキなお話だったので、シェアさせてくださいね!
全国大会の9月16日。
なんということでしょう!
日本列島を大きな台風が吹き荒れました。
そのニュースはNYの私も耳にするほど。
スタッフ一同、はらはらしながら、皆さんのお越しをお待ちしていたそうですが、
とうとう名古屋へ向かう新幹線も止まってしまいました。
これでは、ヴァイオリンの伴奏の先生が間に合いません。
こんな緊急時、
伴奏なしで演奏するか、
棄権するかの決断を迫られるのですが・・・・!?
なんと、
なんと、
「私に弾かせてくださいッ!」と、スタッフがサッと手を挙げたんです。
ぶっつけ本番で!
しかもコンクールの全国大会のステージという大切な場での一本勝負。
・・・
すごい勇気です!
私だったら、きっと尻込みしてしまうと思います。
手を挙げたとしても、きっと出遅れていた。
でも、さらにすごいのは、
それは、一人ではなかったんです。
2人も手を挙げたんだそうです!
ああ。
HANAMIZUKIの理念を理解しているスタッフは、失敗なんて怖くない。
見ているところが違うんですね。
伴奏者が来なくって不安で孤独な生徒さんへの愛でいっぱいだからできるんだ。
すごいなあ〜と胸が熱くなりました。
台風の日のエピソードはそれだけではありません。
携帯で何度も何度も連絡を取りながら、到着をお待ちしていたにもかかわらず、
どうしても、出番までに間に合わなかったピアノの女の子がいました。
到着したらすぐに舞台に立てるようにと、タクシーの中でドレスも着たのに、
やっとやっと、到着出来たのは、終演後だったのです。
参加者も、
お客様も、
審査の先生も、
お帰りになった後でした。
でも、ステージは彼女を待っていたんです。
会場の方の粋な計らいで、
本番と同じ照明、
ブザー、
アナウンス。
客席にはスタッフ全員が入ります。
全国大会で着るドレスを着た女の子。
たった一人のコンサートです。
温かいまなざしに見守られて、彼女は疲れているだろうに精一杯弾いてくれました。
審査の評価はなくても、
目に見えない大きな力に導かれ、演奏する彼女の立派な姿に、
お母様、そして、スタッフやかかわった人たちみんなが感動で心が震えたそうです。
5年前に松波知子先生と私が立ち上げたHANAMIZUKIの心はすくすくと育っています。
さらに、HANAMIZUKI芸術フェスティバルから生まれた、
子供達のもって生まれた魂をのびのびと開花させる「小さな種とつぼみのコンクール」も2年目を迎えました。
このかわいらしい名前のコンクールは、トレーニングを積んだ巣晴らしい先生方が、生徒さんの良いところを見つけて、
100%ほめてくださるコンクールです。
いよいよ2014年1月より、「小さな種とつぼみコンクール」の第2回目の審査員養成講座がスタートします。
募集も始まっているようです。
詳しくは、コチラです。
審査員を目指さなくても、コンクールを主宰しなくても、大丈夫です。
この講座を通じて、本音で語り合える心の友が増えて、
幸せな先生と子供達の笑顔がレッスン室だけでなく、ご家庭にまでも広がったら嬉しいです。
審査員養成講座は、ピアノの先生だけでなく、舞台で発表できる分野の先生でしたらどなたでもご参加できます。
人数に限りがありますのでどうぞお早めにお申し込みください。
クラスは、NYから私が担当させていただきます。
どうぞよろしくお願いいたします。
HANAMIZUKIのドラマはまだ続きます。
小さいけれど、本当に大切なこと・・・私は、この話を松波知子さんから聞いて不覚にも泣き出してしまいました。
次回は、11月3日に行われた大垣での小さな種とつぼみコンクールのドラマを書きますね!
みなさんにご報告できる喜びをかみ締めています。