3月3日。
日本クラブで、裏千家「雛祭り茶会」がありました。
夫は、「半東」というナビゲーター役?解説者?の大役を先生からいただき、妻の私はハラハラです。
ちょうど仕事も忙しく、帰宅も遅い中、寝る前の時間を使って、コツコツ日本語&英語の解説をノ-トにまとめる夫。
ユーチューブで、海外でのお茶会の映像を見ながらイメージトレーニンングし、
純子さんからお借りした英語の裏千家のお茶の本、
岡倉天心の「茶の本」も読み、ヘヤ―カットにも行って、準備を重ねてきました。
前日の夕食には、リラックスしてもらおうと「焼き肉」を用意したのですが、
食事中も「本日は、この雛祭りの茶会にお越しいただき・・・」と言い始めるあり様。
「お父さん、お肉、焦げちゃうよ」
「お棗は、○○作で、あれ?・・・ございます」
慌ててノ-トを見ます。
あらら・・・・あんなに勉強してたのに、肝心なところはうろ覚え。
かなり危ないけど、大丈夫なのでしょうか?
その日は早く休み、
翌朝は、早朝練習。
念のために用意したアンチョコは3つ。
シャワーで身を清めて、緊張感いっぱいに出かけて行きました。
私は、応援団として軽い気持ちで純子さんを誘ってと日本クラブに行ったのですが、
見事なお着物姿の方がほとんどで、洋服の私たちは、ちょっとビビってしまいました。
夫は、猛勉強の甲斐があり、
なんと、
アンチョコも見ずに全暗記して、私たちを驚かせました、
堂々とした立ち振る舞いは、お茶の先生、骨董商に間違われるほど。
でも、床の間のお花を「レンギョウ、春咲きのクリスマス・ローズと白いお花はエリカでございます」と紹介した後、
お雛様の紹介で、「今日は、お雛祭り」と言うところを「今日は、クリスマス・・」と口走ってしまったところは、ご愛敬。
何はともあれ、立派にお役を務めることができました。
茶道部の皆さんの流れるようなおもてなし、
日本クラブの先生方のお手作りのお雛様、書、お菓子も格調高く、
心が洗われる思いがしました。
この日は、NYに居ながらにしてお心尽くしのお茶会に出席し、本当に贅沢なひと時を過ごすことができました。
無事、お茶会を終えて、達成感いっぱい!
輝く笑顔の生徒さんの横でほほ笑む鈴木先生。
最後まで生徒を信じきった鈴木先生の懐の深さに感じ入り、
思わず涙ぐみそうになったのは、妻心の私だけだったでしょうか・・・