毎日アッパーウエストのホテルから横断しているセントラルパーク。
ロンドンのハイドパークのように地図や案内がないので、迷うことも多かったのですが、
目印にするビルや太陽の方向を確認することで、無駄なくイーストサイドへ抜けることができるようになりました。
難航していたアパート探しも、候補が出てきたので小休止。
安定しない携帯を手に、不動産屋さんからの連絡を待たなくても良くなっただけでも、開放感で一杯です。
そこで、向かった先はメトロポリタン美術館です。
本当は2時間もあれば駆けつけたいほど大好きな場所なのですが、心と気持ちの余裕がない時は、不思議と足が向かないものなんですね。
でも、住まいが決まれば、憧れの年間会員になって好きなだけ訪れることができる。
そう考えるだけでも、心がキラッとします。
さて、こちらは美術館の前の可愛いプリッツエル屋さん。
色使いやフォントが、なんとなくNYっぽいでしょ。
美術館のエントランスと広いロビーのあちこちには、春らしくレンギョウの花が花瓶から溢れるほどいけられていました。
なんて贅沢なんでしょう・・・
そう、ここに来ると、一流の美術品を見ることも楽しみだけど、空間やサービスなどカジュアルながらちょっとした贅沢感で満たされており、常に満足感を得ることができます。
記念すべき今回は、あちこち浮気をせずに、1番気持ちが落ち着く私のお気に入りの場所で過ごそうと決めました。
それは、ど〜こだ?
Japanese Art のセクションです。
イサム・ノグチの作品。
表面は鏡のように静かなのに、どこからか湧きでている水が美しい石の側面を滴り、チョロチョロと水の流れる音が心を清めてくれます。
あ〜〜〜。
落ち着くわ〜〜
なんて綺麗な目に優しい青い色!
能の衣装です。
そして、その横に展示されているのは、Morigami Jin(1955年)の籠の作品です。
映し出される影の繊細さを見て!
シンプルは究極の美ですね。
この静かな所で、海を渡ってきた素晴らしい美術品とともに広い空間と時を共有し、一人でゆっくりできるなんて、幸せだなあ〜と思います。
そして、私の大好きなフランクロイドの部屋にも・・
ここの場所はわかりにくく、またまた迷いながら、ヨーロッパのゴージャスな部屋をいくつも通り抜けて、やっと再会しました。
直線が造り出す気品。そして暖かさと落ち着き・・・
木の香りがするような、珈琲の香りもしてくるような・・・
私好み。
ああ、癒される〜
思わず目を閉じます。
この部屋も不思議なオーラを感じた私です。
NYでの新生活スタートは、まだまだ課題が山積み。
思い通りにならないことは多いし、トライ&エラーの連続で、頭にタンコブをボコボコ作る毎日です。
よし、一つずつ片づけて行くしかないな。
どこかから力が湧きでてくるような気がしました。