Riezm Academy

アメリカの大学生 卒論

          アメリカの大学生 卒論

スナイダー亜希子ちゃん。通称アーキッシュ。

ハルカが8歳の時、キッズ国際学園という私塾のような補習校に通っていた時のお友だち。

家族ぐるみでのお付き合いが続いています。

ハルカの親代わりになって、私たちの帰国後からロンドンに駐在する6年間温かく見守ってくださったスナイダーご夫妻には、感謝の気持ちでいっぱいです。

一人娘のアーキッシュも、Bryn Mawrという東部名門女子大で歴史を専攻する大学生。

今回は、ロンドンのノッティングヒルゲイトに2週間滞在し、卒論のための調査と研究を進めています。

その奨学金も大学から得たそうで、なかなか大したものです。

彼女のテーマは、「第2次世界大戦の蓮豪軍とドイツ軍の秘密情報戦争について」

定説と新説のほかに、アーキッシュの考える説。というのがあるらしく、それを調査しにやってきました。

この夏休みは、既に訪れたワシントンの図書館の他、イギリスの暗号解読施設での取材、ノルマンディ‐とオランダ訪問などなど卒論の資料収集をするために時間を使うそうです。

同じ大学生でも、日本の大学4年生と、なんだかスケールが違うなあと思います。

「どうして、このテーマにしたの?」 (女の子の卒論のテーマにしては、マニアック?)

「もともと、第2次世界大戦には興味があって、調べたいと思っていたのだけど、指導教官からは、テーマを絞って、テーマを絞ってと言われ続けて。だんだん調べたいことがずれていって、このテーマに決定しました」

「ねえ、楽しい?」

「はいッ!とても面白いです。ワシントンとロンドンでは、ちょうど私が調べたいことをエキシビジョンでやっていて、全部見ることができました!!!これ、私のって、宝の山をザザザ〜〜〜って感じで。」 

目を輝かせて、キラキラオーラで一杯です。

自分の好きなことを追求する人は、こんなに輝けるのかと感心します。

「そう言えば、大学1年生の時も、第2次世界大戦の落下傘部隊に興味持っていたもんね」 (これも相当マニアック!)

「はい!大学一年時には、卒論に書きたいテーマ、決まってましたから」 ニッコリ。

・・・・納得・・・・

私は、学べる時に時間をかけて深く学び、それを発表、発信する能力こそが、

社会人になってからも役立つのではないかと思うのですが、皆さんはどう思われますか?

さて、アーキッシュは卒業したら、オックスフォードかケンブリッジでさらに深く学ぶか、

尊敬するお父さんと同じ、医者の道を進むか、まだ迷っているそうです。

そんな娘を大きな愛と心で見守るご両親。

ゆとりのある人って素敵ですね。

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パンダが大好きなアーキッシュのために。

お父さん自作のペンダント。

スクリムショウといって、クジラの歯に彫刻が施されたものです。

さすが、外科医のお父さんは手先が器用です。

私には、お守りのように見えました。