ホテルに届いたメールとは、重鎮コーチの片山コーチの訃報でした。
コーチとしての私があるのは、片山コーチが愛情を持って承認し続けてくださる中、どこまでもどこまでも頑張れたからなのです。
その夜は、片山コーチの教えの数々が思い出され、眠れませんでした。
そして翌朝は、泣きはらした目で有明楽器のセミナーに向いました。
会場には60名もの先生がお越し下さり、温かい拍手で迎えてくれています。
私はこのセミナーを恩師の片山コーチに捧げることを皆さんにお伝えしました。
以前の私だったらあり得ないことです。
どんなことがあってもその片鱗を見せずに、プロとしてやりとおしたと思います。
でも、このセミナーは心と心をつなぐコミュニケーションのセミナーです。
深く頭を下げた時、先生方が、今の私を受け止めて下さったことを感じました。
率直であること。
片山コーチがいつも示して下さったことの一つです。
それからの2時間は、夢中でした。
2度とない、そんな2時間を過ごした後、私はホテルに急いで戻って、フライトやホテルを変更しました。
そして、無事に土曜日の朝のフライトが取れました。
最後のお別れを伝えるために東京に戻ります。