11月23日に、青木山荘での鈴木彩子さんとの東洋占星術と私のオリジナルセミナー「私の木を育てましょう」のイベントを開催します。
占い師とコーチの立場で始めたブログ上での往復書簡
これが、楽しいんだなぁ〜〜
楽しみにしていた彩子さんからの往復書簡その2が届きました。 (その1はこちら)
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彩子さんのお手紙より。
いつからかな・・・・
私が言葉の力について、なんとなく考えるようになったのは。
というか 感じるようになったのは?
子どものころから、本を読むのが好きで、子どもながらに
本の中の言葉に、心を震わせることがありました。
私はすごく内向的な子だったので 本の世界に救い?というか
自分の心を馳せる先を、本に求めていたようなところがあって
そういう意味でも、言葉に敏感だったのかもしれません。
そうそう、思い出しました。
まだまだ若い頃、作詞家っていうお仕事に憧れてたのを。
・・・・続く
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彩子さん
おはようございます。
実は私、朝からワクワクして、どうしようもないんです。
早くこのことを彩子さんに伝えたい・・
でも、家を出るまであと10分しかないわ。
伝えられるかどうかわからないけど、書くね。
昨日、すごいコンサートに行ったの。
私の国立音大ピアノ科のクラスメートの丹野義昭さんがプロデュースした
若い2人のピアニストを紹介するコンサートなんだけど、
ゲストは同じくクラスメートの小原孝さん。
そこですごい才能のきらめきを見たわ。
一人は高校3年生の菊間大青君。
端正で誠実。
オールラヴェルの整った演奏でした。
次に演奏したのが大学4年生の松波慎剛君。
実は私。彼が高校生の時から知っているの。
その頃から、彼は自分の才能を持て余して、
周囲の大人たちの期待に挟まれて身動きが取れず、
繭の中で苦しんでいるように見えました。
何も喋らずに暗い顔をしていたわ・・
そんな彼が、クラシック以外にも音楽表現の場を見つけ、
少しづつ動き出し、
自己流であるけれど、
内在するマグマのようなエネルギーを即興演奏という形で爆発させたのが昨日の演奏。
ちょっと前のビデオがあるから見てみてください。
実はこの時も、途中からわからなくなってしまって即興演奏になっているんです。
ピアニストにとって、途中でわからなくなってしまうことって1番怖いことかもしれません。
こんなことが2度も起きてしまうなんて、
きっと彼も頭を抱えたことと思います。
終わった時に会いに行ったら、脱力して訳のわからない涙を流していたわ。
でもね、
そんな演奏が、実に面白かったんです。
むき出しの才能を尖らせて、
苦しみと恍惚の狭間で、脱皮する蛇のごとく暗闇の中で光を求めてもがく姿には、
みっともないような、痛いような美しさがありました。
ねえ、彩子さん。
私のクライアントのアーティスト達も皆、
自分が満足するまで、
血を流しながら茨の道を走り続けて、決して立ち止まることがないの・・・
満足できたとしても、ほんの一瞬なのよ。
その一瞬の甘美のために過酷な道を歩んでいるの。
才能のある人は、なぜそんなにも苦しまなければならないのかしら?
どのような星を持って生まれて来たのでしょうか。
今日は、そんなことを知りたくて、お手紙をしたためました。