以前から気になっていた箱根湯本の「天山」にベーゼンツアーの帰りに寄って着ました。
上馬倶楽部のピアノの先生、あきさんのお勧めです。
あきさんは、自然派志向。
私と趣味がぴったり合うのです。
北鎌倉の古い家も世田谷の古い日本家屋であるあき邸の影響を受けて購入したといっても過言ではありません。
さて、湯本からタクシーで10分ほどの山を登った川沿いの自然に囲まれた所に噂の天山はひっそりと建っていました。
足を踏み入れると、そこは天井が高く古民家調、オープンエアーで木の香り一杯です。
床はピカピカと磨き上げられ、隅々までお掃除が行き届いています。
ハルカと「わあ〜素敵〜」声を上げます。
あきさんの教えの通り、まず入り口のカフェで珈琲とトーストを注文します。
天山の水で淹れた珈琲は、香り高くおいしい。。。。
感動で涙が出そう。
「今まで、こんなおいしい珈琲、飲んだこと無かったよ。」
「本当に来て良かったネ」ハルカもにっこりします。
温泉に入る前にこんなに盛り上がって大丈夫なのでしょうか。
さて、昔の山奥の分校のような建物を進んでいくと、女湯にたどり着きました。
こちらもシンプルで藤棚の下の乳白色の露天風呂を囲んで、ちょっと熱めの木のお風呂、洞窟のお風呂など7種類のお風呂が楽しめます。
ゆっくりと風に吹かれて、蝉の鳴き声に耳をすまします。
「日本人に生まれて良かったずら」
思わず口からこぼれるのは、静岡の遠州弁。
ここ数日、静岡育ちの沼田先生から教えてもらって、すっかり気に入ってしまいました。
お風呂から上がったら、女性専用の畳のお部屋でリラックス。
ここは、蔵のような空間でとっても気持ちが良いのです。
その他、読書室や川に面した休憩室や甘味処もあり、みんな自然の風に癒されたいい顔をして休んでいます。
「そろそろ、行くか」
お目当ては天然素材のこだわりの食事です。
敷地内に蕎麦処、玄米などの滋養料理、麦とろご飯に飛騨牛のしゃぶしゃぶなどがあり、どれも美味しそうで体によさそうです。
先ほど、トーストを食べてしまった私たちは、ゴマだれうどんと飲茶の小さいセットを頼みました。
川をのぞみながらゆったりと過ごす時間。
「おとうさんもいたらいいのにね。今度は絶対おとうさんと来てね」いつも優しいハルカです。
帰りがけに買った縮緬風の薄手のバスタオル(これもあきさんお勧め)とお香がせめてものおみやげです。
桃源郷のような天山、何度でも足を運びたくなる温泉でした。
こんなに満足して入浴料、1200円だったことも付け加えておきましょう!
ついでに、お食事も珈琲も「え!本当にこれだけでいいんですか?」と言いたくなるほどのお値段でした。
9/12には、16時と19時に韓国の伝統楽器へグム(二胡のようなもの)の無料コンサートもあります。
月夜を望みながらのコンサートと温泉、おいしいお食事。
きっと素敵だと思います。
天山湯治郷 0460-6-4126