MCCへの道は険しい獣道。
綺麗事で済まされないヤバい世界に足を踏み入れたかも・・・
今日のセッションでも血を流しました。
「理恵さん、MCCにはね。たとえクライアントに嫌われても、恨まれても、コーチを首になっても、それが結果的にゴール達成になると思ったら、言いたいことを言うことを求められるんだけど、それが出来る?」
「・・・・」
「僕なんか、しょっちゅう血みどろよ。でも、クライアントに嫌われたって全然怖くない」
私は、今まで2回だけ、嫌われることがわかっていながらも、クライアントの目標達成のために、踏ん張ってフィードバックしたことがあります。
あのときは、苦しかった・・・
胃潰瘍になるかと思いました。
結局、ゴールは達成できたけれど後味が悪かった。
出来るなら血みどろにならずにもっと上手くやりたい。
信頼をベースに、よりよい関係を作る方法が知りたくって勉強をしてきた私は、甘いのかなあ・・・
「あれ?理恵さん、嫌われたくないの?クライアントに嫌われることが怖いの?」
コーチは突っ込んできます。
その場では、何も答えられませんでした。
「それが乗り越えられないとMCCには、なれないよ」コーチは、静かに言いました。
MCCには、私の理解を超えた厳しい世界があるようです。
試験のためのセッション録音を快く承諾してくださったクライアントの皆さん。
家族。
コーチ。
言葉なくして、静かに見守っている。
私には、相手が傷つくことを知りながらフィードバックするのは難しい。
信念、経験、データーが充分じゃないまま、自分の直感にアクセスしてフィードバックしたとしても、その結果、相手が苦しむのは辛い。
かつて、私自身があるコーチから谷底に突き落とされたことがあります。
自信を失い迷子になって、目標も達成できませんでした。
嫌われることを恐れずにしたセッションだったのかもしれないけど「コーチってそんなに偉い人なの?」と不信感で一杯になりました。
いまだに、そのコーチは、全責任を持って対応したのだろうかと疑問に思います。
それ以来、大切なクライアントさんにそんな思いだけはさせたくないと思って、精一杯やってきました。
・・・もうそんなことは忘れなさい。
MCCになりたいなら、必要だと感じた時に自信と確信を持ってクライアントを谷底につき落としなさい。
とコーチは教えたかったのでしょうか。
私の心は揺れています。
でも、予感もしています。
この一歩先には、何かあるのかもしれないと。
それと出会う時期が来ているのかとも・・・
「いいコーチって言われたいの?」
そうではない。それだけじゃなくって・・・・
「この質問から逃げたい?」コーチは聞きました。
答えられませんでした。
でも、妥協しない厳しさの中、限りなく私が受け取りやすい形で、質問してくれるコーチの気遣いを感じました。
これがMCCなんだな・・と感じました。
「MCCもいいけど・・・今のお母さんらしさをなくさないで欲しい」心配そうな夫の声、
「コーチ。なんで、そんな試験を目指すのか、そのエネルギーの元が知りたいです。今のままで十分じゃないですか・・・」クライアントさんの声が、こだまします。
心を鎮めて自問自答していたら、答えが出ました。
きっと、コンピタンシーを深く理解していないんだ。
ふと「コンピタンシーの神様」重鎮コーチの顔が浮かびました。
なにかヒントをくれるかもしれません。
ハルカがふと漏らした「お母さんの重鎮コーチや谷口コーチには、知的な重みがあるね」
今日は一日中、その言葉の意味を考えています。