アメリカに行くのは、ボストンのボーディングスクールの卒業式以来です。
毎年必ずペアレンツ・ウィークには学校を訪れていたのですが、昨年は日本の仕事と重なって、どうしても行くことができませんでした。
ううむ。今年も重なっている。
ならば!
とNY2泊、まるで出張のようですが、週末に会いに行くことにしました。
「とっても綺麗な素晴らしい大学だからサ。お母さんも見ておいた方がいいよ」と夫。
ハルカも「お母さん!来て、来て〜」と言ってくれます。
学校を訪問すると、いつも甲斐甲斐しく案内してくれて、沢山の友達を紹介してくれるハルカ。
仲間を誇りに思っているようです。
「どの子も背が高くて、頭が良さそう・・・かっこいいのぅ」
友達に紹介されるたびに、ちょっと腰が引けるのですが、我々夫婦も日本代表として、ハチマキを巻いて力強く握手を返します。
気合い入れまくりの一日を終えた夕方には、夫婦でぐったりするのですが、それは心地よい疲れかもしれません。
親子離れて暮らすのはいろいろ大変だけど、本人が望んだ生活がここにあるのだなあ〜〜〜〜としみじみするのもこんな時なのです。
実は、プロビデンスにある大学にトランスファーが決まりました。
その理由ははっきりしていました。
・隣にあるアートの大学の授業も取れる
・好きな科目の授業だけが取れるシステムなので、やりたいことが決まっている彼女にとっては、強みを磨くことができる
・大好きな海の近く
・都会の空気や情報に触れることが出来る
・規模が小さい
「将来の仕事のことを考えた時、山と森に囲まれた美しい田舎の大学ではキャッチしきれない都会の緊張感やエネルギーが自分には必要なんだよ」とハルカ。
「ふ〜〜〜ん。そうなのかあ」 としか言いようがなく・・・
彼女の夢や思いを受け入れ、上手にサポートするのは難しかったです。
なにせ、合格率は、2〜3%の狭き門。
一途に励んでいる姿を見れば安心できますが、ハルカのモチベーションも勉強態度も乱高下。
大学での社交生活をしながらの隠れ受験。ストレスのかかった体も心配です。
そのたびに「そんなんだったらさ〜夢叶わないよ」とか「やめたら?」と言いそうになったり、母親ではなくコーチになりそうになったり。
腹筋に力を込めて、重鎮コーチの教えを守りました。
それは、2つ。
「信じて見守ること」
「環境を整えてあげることが親の務め」
その言葉を念仏のように唱えて、彼女をバックアップしました。
ホント、シンドかったです〜
ハルカはどうも厳しい道を自分に架していく傾向があるように見えます。
それって、キツイ人生だなァと思います。
でも、家族だからこそ、理解し受け入れてサポートできるようになりたい。
そして、人として、大きな器を持ちたいと思っています。
ハルカの強みの一つの最上志向が働いているようです。