夫まろっちから、「イケメンピアニストのラフマニノフ,行くか?」
と聞かれ、
「フン!多分、最近マンハッタンで盛んに宣伝しているあのイケメンでしょう?イケメンなんて興味ないわ」
「そうだな。100ドルもするし、やめておこう」
と言ってやめたイケメンの演奏。
プログラムも演奏者も知らずに駆けつけた今日のNYフィルのリハーサルコンサートが、
どうやらイケメンのリハーサルだったらしく、
会場は満員です。
アランドロンみたいな美男子が野生の香りをプンプンさせて登場するのかと思っていたら、
あれ?
あれ、あれ、あれ〜?
出て来たのは、顔色の悪い厚い黒ぶち眼鏡をかけた冴えないオタクっぽい青年。
あきらかに、写真と違う。
鍵盤に手を置いて弾こうとしてから、あわてて黒ぶち眼鏡を取ります。
よっしゃ〜!
目を皿のようにして、イケメンぶりをチェック。
う〜〜ん。
セクシーさがないではないか。
それよりも気になるのが広いおでこ。
お願い!そのさらさらな髪をキープしてね。。。と神に祈ります。
余計なことばかり書きましたが、
プログラムを見て、
エマ・ワトソンに似たイケメンは、ダニール・トリフォノフだったのかと気がつきました。
彼のプロフィ−ルの輝かしいこと!
1991年ロシア生まれの25才。
2010年、ショパン・コンクール第3位。
2011年、20歳でルービンシュタイン及びチャイコフスキー両コンクールの第1位を受賞。
なんというか、あまり出会ったことのないタイプの演奏です。
自然で力みがない。
だけど、なんだかすごい!
何がすごいのかよくわからないけれど、独自の世界を持っています。
こちらは、別のリハーサル風景。
暖かみのある普段着の彼の方が好きです。
なんといってもほれぼれするようないい音ですね〜!
ユーチューブで捜していて、彼が8才の頃の演奏を見つけました。
難しい曲を弾かせずに大切に大切に育てられたのだと感じました。
さて、今日のコンサートでは、もう一つ収穫がありました!
プログラムに書いてあったのだけど、
ラフマニノフは、なんと私たちが今住んでいるアパートから10分ぐらいのところに住んでたそうです。
1918年にマンハッタンのホテルに滞在した後、
33 Riverside Dribe 75thのアパートに引っ越したようです。
パガニーニの主題による狂詩曲は、その後に引っ越した505 WestEnd 85thで書いたんですって!
今度見に行ってみようかな?