同じアパートに住むエレノアから、お茶のお誘いをいただきました。
83歳の彼女は、セントラルパークを見下ろす8階のお部屋に優雅に一人で住んでいます。
彼女のアパートのボードメンバーの中でも特別の存在感を持ち、アパートに入居するための面接を長年担当しています。
いつもお洒落していて、威厳があり、少し怖い感じもします。
そんな近づき難いエレノアですが、こちらに引っ越して以来、よく声をかけてくださいます。
4月にご近所さんぽにお誘いいただいた時は、慣れないせいもあり、エレノアのペースについていくのがやっとでした。
家にたどり着いた時には、どっと疲れてしまったことを思い出します。
でも、ついに第2弾。
この日がやってきました。
英語圏の生活が長いのに、何処へ行っても笑顔でお茶を濁してきた私。
今度こそ、アメリカ人のお友だちをたくさん作ろう!
と思っていました。
引き寄せの法則でしょうか?
思ったことって叶うんですね。
本当にそんな機会がぽつ・・・ぽつ・・・・っと、やって来くるのです。
アパートのオーナーのヘニー、ヘニ―のお友だちマリッサ、不動産屋さんで我が家を担当してくれたアリーやアイリーントのランチ。
スナイダ‐家のパーティ。
お食事会にお招きいただくことも多く、英語でお話しするチャンスも増えてきました。
昨日は、足を悪くして、フランスとスイスの旅行をキャンセルしたというエレノアのためにお花を持って伺いました。
美しい室内や、世界中で買った珍しくて可愛い置物などを見せてもらいます。
エレノアは、質問ばかりするので、汗をかきかきひたすら答えます。
でも、途中、単語がわからなかったり、どう説明したらいいのかわからなくって、目が白黒することもあります。
「いいのよ。私のフランス語と同じだから。リエの英語は、とってもよくわかる。すごく上手だから」
と真面目な顔をして言ってくれます。
ひょえ〜
と後ろにすっとびそうになりますが、
でも、そんな風に言ってもらえただけでも、天にも昇る気持ちです。
好き嫌いがはっきりしていて、気難しそうなエレノアなのですが、
私にはやさしい気持ちでいてくれて、本当にありがたいです。
「足が浮腫んでいて重いの」と言うので、私の膝の上に足を乗せてもらって、マッサージしながら、
お話しを続けました。
素直にストッキングも靴も脱いで、本当に可愛い。
浮腫んだ足に食い込んでいたストッキングや靴も、私とのお茶のために履いていてくれたんだとわかりました。
本当は、こんなことを日本にいる義母にもしてあげたいのだと、足をさすりながら涙が出そうになりました。
「今度は、ハルカにも会いたいわ」
ハルカの大学の大先輩でもあり、多くの有名マガジンにビジネスの記事を書いてきたエレノア。
卒業を1年後に控えたハルカにも色々教えたいことがありそうです。
次回は、ヒアリングの練習かな〜?