スナイダ-家のサンクスギビングのパーティにご招待いただきました。
この日のために準備されたのは、巨大タ―キ―2羽。
一羽はオーブンで5時間かけて焼かれ、もう一羽は、1時間かけて揚げたタ―キ―。
宝石のように美しくて美味しい手作りのクランベリーソースと旨みの詰まったコクのあるソースをかけていただきます。
時間をかけてじっくり焼かれたタ―キ―は整形外科医のサムさんが鮮やかな手さばきで綺麗に切り分けてくれるのです。
それは、それは見事で、ずっと見ていて飽きないほど。
ふと、子供のころをおもいだしました。
カンナをかけている大工さんの手元を飽きもせず見ていたっけな・・・
そして、純子さんの用意してくれた11種類ものアペタイザー、グリルされた野菜、デザート達の素晴らしいこと・・・!
秋の野菜や果物、ハーブやスパイスがたっぷり入って、豊かな実りを感じさせてくれます。
お客様の多いお宅に育つとやっぱり違うなあ〜と感心させられるのは、お嬢さんのアキちゃん。
おもてなしに慣れているので、すべてが自然です。
お料理もとても上手で、この日もぱぱっと手早くお手伝い。
美しくセットされたテーブルに着き、招かれたスナイダ-家の皆さんや、ヨガの先生である小松先生、ボブさんと共に、
ワインを飲み、楽しく語り合います。
飲んで、食べて、笑って・・・
すべてが美味しく、スナイダ-家の暖かいおもてなしに甘えて、酔いしれて、幸せな気持ちでいっぱいです。
どんなに食べても、まだまだあり余るほどのお料理。
豊かなスナイダ-家の象徴です。
ふと、私は青木家の味を何も引き継いでいないなあ・・・と思いました。
義母のオリジナルだったのでしょうか?
ハルカに伝えるお料理は、関西風のお出しで作った手羽の入ったおでん位しかありません。
嫁らしいことを何もせず過ごしてきてしまったことに少し残念な気持ちがします。
私の実家の味はどうでしょう?
お料理が苦手だという母が作る料理は、あまりにも普通の家庭料理でしたが、プレゼンテーションが良かったです。
ホットプレートで焼く巨大ハンバーグ、名付けて「ジャンバーグ」は私たち姉妹の大好物で、すごくご馳走の気分でしたし、
我が家風のお好み焼きはソース味ではなく、醤油と七味唐辛子のさっぱり味。
「マドレーヌのお布団風」
これは母がマドレーヌを焼く時に種を入れ過ぎてしまい、全部くっついてお布団のようになってしまった失敗作なのでしたが、
おいしい、おいしいと言って、ガチガチになったマドレーヌをほおばった私と妹は、本物のマドレーヌを知らなかったのだと思います。
ステキなサンクスギビングのパーティで、私たちも家族のことを考える佳き日となりました。
私たちが祝杯をあげていた6時間もの間、怖がりで恥ずかしがり屋の黒猫ジジは、地下室に隠れていたようです。
ジジも家族の一員なのに。
ゴメンね、ジジ。