マラケシュからロンドンに戻った夜、嬉しいメールが届きました。
ハルカが応募していたもう一つのインターン先が決定したのです。
行き先は、バングラディッシュ。
GCMPプログラムは、日本の学生が立ち上げたグループです。
12日間のバングラディッシュの農村リサーチをもとに問題を見つけ、解決プログラムをグラミン銀行へ提案し、そのプロジェクトを世界に向けて発信します。
グラミン銀行は、2006年にユヌス博士とともにノーベル平和賞を受賞した、農村の貧困層を対象に低金利のマイクロクレジットで有名になった銀行です。
私が、この企画を知ったのは、石倉洋子先生のブログ、続いて、黒川清先生のブログからでした。
お二人のストレートで論理的な視点は、今の私にはのどから手がでるほどに欲しい能力です。
また、気さくで若々しく好奇心いっぱいのお二人の行動力は、魅力たっぷり!
私は毎日ブログを読んでは、すごい人がいるもんだな〜と憧れていました。
ところが、ある日、そんな私のアンテナにピンピンとくるGCMPのインターン募集の記事を発見。
・・これは、面白い!!!ハルカにどうかしら?
もし、プログラムに参加することができれば、この経験はこの先どんな業界で仕事をすることになっても役に立ちそうです。
しかも、面白いのは、ハルカが高校生の時参加した、スペイン語の勉強を兼ねて行ったコスタリカでの小学校建設の体を使うボランティアとは違い、今回はまさに体と頭を使ったボランティア。
「コミュニケーション能力」「フィ‐ルドワーク力」「問題解決能力」「実践力」をフル回転させることになると思います。
このプロジェクトに反応してしまったのは、いつも私がクライアントさんとのセッションでやっていることだったからかも!
私自身も、若いうちにこれらの能力を磨いていたら、どんなに良かっただろうと思っていました。
日本の大学生達と一緒に知恵を集結し、それが社会貢献につながるとしたら、
それはハルカにとって、なんと素晴らしい体験となることか!
肝心のハルカも「面白そう!是非、行ってみたいなあ〜」とノリノリです。
そして、自分のコーチとのセッションでブレインストーミングして、バングラディッシュに行く目的も明確に!
特にコーチからの「もし、ハルカさんが今回バングラディッシュに行ったとしたら、60歳になったハルカさんは、その時の体験を孫達になんと伝えているだろう」という質問がヒットしたようです。
そして、エッセーとスカイプでの面接を終えて、ドキドキしながらマラケッシュへと向かった訳です。
さあ、合格が決まって、我が家は予防注射、ビザ、航空券の手配と大騒ぎです。
なんといっても、ロンドン→東京→ダッカ→東京→ロンドン→ボストンというスケジュールは、アメリカの大学の新学期にギリギリセーフのタイミング。
一日ずれ込んでいたら参加出来ませんでした。
そのフライトを無事に取ることができて、私もホッとひと安心です。