ピアニスト 松本あすか

さて、ベーゼンのサロンでは、グランミューズA1カテゴリー優勝者の松本あすかさんのコンサートが始まります。

あすかさんは、不思議な魅力のピアニスト。
一人でポツンとしているかと思うと、華やかな笑顔でニカニカッと笑い、張り詰めた表情で弾きまくるかと思うと、ポワ〜ンと夢見心地になり、いろいろな面を持った素敵な人です。
5年間ジャズの勉強をしてきた彼女は、これからはクラシックももう1度やりたいそうです。

「この曲、なんだかわかりますか?」
聴いたことのある和声進行。。。
ジャズのリズムに乗って弾かれるその曲は、なんとベートーベンのワルトシュタインです。
え!そんなことをしたら、ベートーベン様がお怒りになる?
でも、そのかっこよさになんだか私も弾いてみたい...と引き込まれていきます。

次に渡されたのは、二重唱の曲。
その場で二手に分かれて練習し、あすかさんがピアノでコードを弾きます。
若者っぽいポピュラーも何度も歌ううちに馴染んできます。
ところが、この上に乗っかった曲は、なんとショッパンエチュードの1番!
そこに、タッキー先生が、楽しそうに体をゆすりながらピアニカを使って即興でメロディをつければ、まるでライブに参加したような一体感がサロンに広がります。

エチュードが、こんなに楽しい形に変身するなんて、まるであすかマジックにかかったようです。
こんなおしゃれなコンサート、ぜひぜひ音高生や音大生に体感してもらいたい。
きっと、みんな頭じゃなくって体で楽しいって思えると思います。

タッキー門下からは、正統派ピアニストからあすかさんのような新しいタイプのピアニストまで何人ものピアニストが誕生しています。
小さい生徒さんの演奏を聴いても型にはまっていなくて、それぞれが音楽と向きあっている感じがします。
そんな自由な環境から育ったのが今のあすかさんなのだと思います。

随分前になりますが、ピティナのコンペで小学校1年生の頃のあすかさんの演奏を聴いたことがあります。
今でもショートカットで目が黒々大きくてバンビちゃんのような利発さが印象に残っています。
その後の活躍ぶりも仙台のジュニアチャイコフスキーのドキュメンタリーで拝見しました。
枠にはまらず、自分の強みを活かした演奏家になったあすかさんを見て、タッキー先生のスケールの大きさと愛情を感じます。

ピアノ界に爽やかな風を送り込む松本あすかさん。
応援しています。
そして、お姉さんの松本さやかさんともロンドンでお会い出来るかな?