ハルカの最終学年スタート準備のためにアムトラックに乗り込みました。
最初の写真は、アムトラックの中。
NYを離れたくないとか何とか言っていたけれど、大学の友達との再会を楽しみに、ルンルンなハルカです。
でも、この時は、その後に恐ろしいことが待ちうけているなんで、誰も知りませんでした。
シニアと呼ばれる最終学年では、学生たちは寮を出て、友達と一軒家をシェアして住みはじめます。
ハルカも、友だち5人と契約したレモンイエローの一軒家で、料理を作ったり、独り立ちの準備をすることを楽しみにしていました。
ところが家に到着して、ハルカの部屋に入って絶句・・・・・・・・
埃だらけの地下室の部屋は薄暗く、天井が腐って崩れ落ち、誰のものともわからないマットレスが3つ。
なんだか不思議な雰囲気の変わった大家さんが、慌てて掃除をしていましたが、天井をつついたら、バキッと大量の埃とともに天井板が折れて、落っこちてくる始末です。
「今日、両親と到着するって、あれほど言っておいたのに・・・」うなだれるハルカ。
「なんだ、これは!馬鹿にされている!」と怒る夫。
なにしろ、この部屋をキープするために、夏休みの間も家賃を払い続けていたのです。
私は「ハルカは、明日からどうやってこんな所で暮らすのだろう・・?」と、涙が出てくるのを必死でこらえ、
ハルカは「部屋がなくなると思って、焦っていたの。よく見ないで契約した自分のせいだ」と言うし・・・
先に入った4人の子たちは、綺麗でまともな部屋。
最後に残された部屋は、まるでホーンテッドマンション。
「これで、同じ値段なんで、どう考えてもおかしいじゃないか!!!」夫の頭からは、火が噴き出ています。
しかも、話を聞けば、なんと、夏の間に誰か勝手にハルカの部屋に住んでいたそうなのです。
・・・・・
楽しみにしていたレモンイエローの家での新生活は、無残な結果となりました。
とにかく、こんなに不潔な部屋に住むことは出来ないので、
明日から新学期というこのタイミングで見つかるかどうかわからないけれど、
急遽、寮の空き部屋を探してみよう!ということになりました。
こういう時は、アイデアが見つかっただけでも乾杯!
美味しいロブスターでパワーを充電します。
明日から、がんばらなくっちゃ。
そして、寮の担当者を必死で探し、捕まえ、なんとか手を打つくとが出来たのは、残室2つのうちの1つ。
それが、ピンクの椅子のある写真の部屋です。
これで決まり!
荷物を移し、夜寝るところが確保できた時は、心底ほっとしました。
ああ、良かった。ここで、また乾杯です!
今回の学びは、
ショックを受けても、立ち上がり、ピンチをチャンスにすることができる。
諦めてはいけない。
ということでした。
思いがけない引っ越しとなって、へとへとに疲れましたが、今回は3人で力を合わせて乗り切ることができて、良かった。
夫も、むっとしたり怒ったりするだけでなく、ハルカのためにどうしたら良いかベストのサポートが出来たと思うし、
私も、周囲の人の事情や気持ちを尊重しすぎて、自分の本当の気持ちがわからなくなっているハルカを助けることが出来た。
答えを引き出した質問は、
「本当は、ハルカはどこに住めたら嬉しいの?」
というシンプルな質問でした。
コーチングのスキルが役立ちましたよ〜〜〜〜。
さて、マンハッタンのアパートに帰ってきて、朝のコーヒーを飲みながら夫がポツリ。
それにしても、おかあさんはすごいよ。
あの状況で、「ハルカ。小公女になったつもりで、ここに住むという考えもあるよ」って。
普通の人は思いつかないよ・・・
まあ、今頃になって、褒めてくれるなんて、と思いましたが、
小公女セ―ラは、屋根裏に住んでも心は気高かったのです。
どこに住んでも、クリーンな心でいることの方が、大事、大事!
今となって思うのは、ショックでシャッターを切ることの出来なかった、ホーンテッドマンションのハルカの部屋の証拠写真を残しておけばよかったかな?
話しの種に!笑えます。