松本でのステップの審査とセミナーを終えて、昨日NYへ戻って来ました。
4月ごろから重症の花粉症にかかり、声が出るかしら・・・演奏中に咳こんだらどうしよう・・・
と、万全の準備をしながらもとても心配な旅立ちでした。
お陰さまで、なんとか任務を果たすことができて、ほっとしています。
さて、松本の宿は、私の大好きな旅館「まるも」を選びました。
成田から直行したので、到着したのはかなり遅かったのですが、暗闇に光る渋い行燈のような光に心落ち着きました。
ひのきのお風呂で温まり、朝は、心尽くしの日本の朝食!
坪庭をのぞむ小さなダイニングには、ステキな油絵の絵画と使いこまれた松本民芸家具、センスの良い食器。
BGMには、ベートーヴエンのシンフォニ‐「田園」がかかっています。
海苔は、旅館の朝食用に「御海苔」と青字で書かれたペッタンコ海苔ではなく、真っ黒のパリパリ海苔をあぶって切ったもの。
さりげないところにひと手間かけられていて、最高の美味しさです。
そして、食後のお楽しみは、お隣にある喫茶店で飲むコーヒー。
ゆったりと充電して、会場に向かいました。
審査は、京都の花谷加奈江先生と千葉の由良佳久先生とご一緒でした。
1日半に渡る審査でしたが、全く疲れませんでした。
松本の土地柄でしょうか。
きちんとしていて、清潔感があり、弾く姿も聞く態度も大変立派です。
とても気持ちよく審査に集中することが出来ました。
また、先生方には、障害者のピアノ指導の話、コンクールの話しなどを伺う機会があり、新鮮な驚きでいっぱい!
とても楽しいひと時を過ごしました。
翌日は、オグチ楽器のサロンでのセミナーです。
小規模ながらもアットホームな雰囲気で、先生方に沢山のロールプレイをしていただくことが出来ました。
先生方にご意見を振っても、どの先生もご自身の考えをわかりやすくシンプルに伝えることがお上手です。
すごい!驚きました。
これも松本の土地柄かな?
なんて、感心しながら、あっという間の2時間を終え、成田に向かいました。
今回は、短い滞在でしたが、思い切って行って良かった!
お一人お一人と丁寧にかかわることができたし、私なりに精一杯のことをしたな〜という充実感を得ることも出来ました。
また、最終日の朝のコーヒーを飲んでいる時に、ふと、天からの啓示のようなものが降って来てました。
今まで自分を苦しめていた思い込みに気づき、それを解放することができました。
感謝の気持ちと至らない自分を愛おしく思う気持ちでいっぱいになり、大泣きしながら手紙を書きました。
そんなこんなの松本の旅を終え、また新たな一歩を踏み出します。