2016年に
PHP文庫から上梓した『「ダメ母」の私を買えたHAPPY子育てコーチング』は、
ダメ母の私が、コーチングを学びながら成長していった子育て記録。
コーチとして、セッションや講座をする中、多くのお母さんの声を聞いてきました。
そんな中から出会ったエピソードや私たちの体験を
正直に書き記したものです。
この本を書いた時の私は、まだ夫の駐在でNYに住んでいました。
遠い日本から離れて暮らす孤独なお母さんの
心の支えになったら・・・という思いで、
一生懸命作ったことが、昨日のことのように蘇ります。
実は、この本が発売と同時に
なにかの形でお世話になったみなさんに恩送りしたいと思って
自分のお金で、300冊購入しました。
以来、子育て中のクライアントさんや、悩んでいるお母さんにプレゼントしてきました。
日本に帰ってからは、バックの中に忍ばせておいて、
電車の中でむずがる子供をあやしていたり
ふと寂しそうな疲れたような顔をしている通りすがりのお母さんに、手渡してきました。
ある時は、
バスの中で、ママバック、ベビーカー、足の間には重そうな買い物荷物。
さらに、眠くてしなだれかかった2才児を足で支えながら、大きな赤ちゃん抱っこする華奢なママさん。
その横に、おしゃれした手ぶらのパパさん。
思わずムカッとして・・・ああ、この本を渡したいと思ったけど
渡せずに唇を噛み締めたこともあります。
なぜって、そんな状態でも、若いママさんは幸せそうな笑顔だったから・・・
アマゾンのレビューの一つに(読者のみなさん、ありがとう)
<子育てのヒントを得るために読んでいたのに、読みながら「あ、私のテーマ今、ここだ!」と自分を見つめなおす気付きを得られるところが沢山ありました。まだまだ自信のない自分、腹がきまっていない自分を発見してしまいました。そして読み終わった後、結局子育ての悩みも、夫との関係で改善したいことも、すべて「自分」からはじまるんだということに、改めて気付かされ、自分が踏み出すべき次の一歩が見えてきました。
著者のお二人の、愛がある「あとがき」がとても心に響きました。>
という言葉があって、
改めて私たちが書いた「あとがき」を読み返してみました。
嬉しかったのは、あれから5年経った今も、
娘ハルカは日々幸せで、なにかにつけて、「お父さん、お母さんありがとう」「お父さん、お母さん大好き」と
溢れるほど言葉のプレゼントをくれます。
そして、私自身も、
苦労しながら育ててくれたの両親の愛情に気がつくことができました。
こんなに幸せな私がいるんだ!のは、産んで育ててくれたから・・・
というミラクルに、
感謝の気持ちで一杯です。
🌿
いつの間にか、
手元の本は5冊にまで、減っていました。
後は、私の手元に残しておこうと思います。
私の手元から飛び立って行った、295冊の本よ。
心から、ありがとう。
これからも、巡り巡って、多くのお母さんをサポートしてね。