早いもので、NYに来て2年が過ぎました。
コーチングのセッションのサイクルも決まってきました。
平日は、朝6時ごろから50分おきにセッション。
時差があるので、早起きしています。
11時頃に終わって一休み。
午後からNYのクライアントさんがやってきます。
そして再び、夕方からは日本のクライアントさんとセッションです。
はじめはゼロだったNYのクライアントさんも10人になりました。
NYの北の方やNJから、1時以上かけて来て下さります。
主婦の方、コーチの方、美容師さん、会社員、ヒーラー、会社経営者、研究者などなど、全員が女性です。
夢、解決したい問題、テーマは様々ですが、豊かな人生に向かって自ら気づいて行動を起こしていこうと高い意識をお持ちです。
自宅でお茶をお出しして、ゆっくりくつろいだ中でのコーチングは、以前から私がやってみたかったので、嬉しいです。
私は聴覚系なので、相手の声のトーンや間で感情をキャッチすることが強みのひとつでもありますが、
対面で相手の表情の変化を見ながら進めることも勉強になっています。
そして、ヨーロッパのクライアントさんは2人。
2人ともピアニストです。
厳しい現場に立つプロの演奏家を目指す彼女たちには、精神的バックアップと客観的フィ‐ドバックを送り続けています。
日本のクライアントさんは、27人。
大学生、教室経営者や教師、会社員、医師、子育て中の主婦、そして子育てが終わった人生の先輩63歳の主婦の方まで。
わが子や生徒さんのために役立てたいけど、その前に自分だわ!と目覚められて、自分磨きをせっせとされています。
どんどん曇りが取れていく様子は、私もびっくりするほどです。
同時に、目標としていたことへスピードアップ。
小さな夢から大きな夢まで、どんどん叶えていかれる方もいらっしゃいます。
男の子のクライアントさんも、小・中・高校生それぞれ1名づついます。
男の子との会話は、楽しいですね。
今日もセッションの中で、「自己基盤がちゃんとしたらいいのにな〜」と言うのです。
そもそも、中1で「自己基盤」に興味を持って、コーチングで深めたいという感覚がすごいです!
そこで、
周りに自己基盤がしっかりしているな〜と思う友達っている?彼らと自分は何が違うんだろう?
と、聞いてみました。
そうだな〜ゆとりがあるって感じ。
流されない。軸があるっていうか・・・
それに、彼らは愚痴を言っても、他の奴らが言うように愚痴に聞こえないんだ。
なんでだろ〜?
それほど(相手や事態を)悪く捉えていないのかな?
自分の思うように、相手や状況がならなくても、それを許せるってことかな・・?
おおらかさ・・・
器の大きさもあるのかもしれないけれどー
彼は、自問自答していきながら、どんどん自力で答えを出していきます。
そこで、
自分の失敗、許せる?
相手を許せることが出来る人って、自分の失敗を許せる人。
自分自信を許し、受け入れ、経験から学んできた人なんだ。
って、言ってみました。
彼は、ふふふと笑って、
そう言えば、
自分に厳しくしなくちゃいけないって、めっちゃ言う先生がいるんですけど、生徒にも厳しいんですよ。
本当に頭の良い子です。
「人は鏡」ってことです。
自分で答えを見つけるであろう賢い彼には、言わなかったけれど、
私の中では、
自己基盤の整っている人=恐れるものがない人なんです。
大変なことがあっても、
そうなんだ、
そうですね、
日々の生活の中で、流れに逆らわず、時間と共に生きる人。
その中で、自分を愛し、自分を大切にして生きていく人。
だから他者を愛することも尊重することもできます。
強がらなくても、見栄を張らなくても、恐れるもがないので、ありのままでいられます。
そして、その場限りの考えで行動したり、我を通すのではなく、エチケットやマナ―も大事にする人です。
私は、そんな人を知っています。
私のメンター、今は亡き片山コーチ。
本当に偉大な方でした。
そして、自然体な方でした。
癌になっても、最後まで軸がぶれなかった。
片山コーチの教えは、私の骨の髄まで沁み込んでいます。
コーチとの出会いは人生を変えます。
私も、そんなコーチを目指して、静かに大切に歩んでいきたいと思っています。