マスター元気かな?
カウンターを覗き込むと、長身の背を丸めるようにコーヒーを淹れるマスターの姿がありました。
「・・・・」
お店の女の子が、そっと「マスター84になりました。お正月に入院したけれど復帰されたんですよ」と教えてくれました。
思わず、ロンドンから立ち寄った事を伝えたくて声をかけました。
当時は、黄色い髪の長身のマスターが怖くって声なんかかけられなかった私。
でも、でも。
今度いつ来れるかわかりません。
84歳になったマスターは、相変わらず黄色い髪で、キャップをかぶっていました。
「そう、そう。よくきてくれましたね」
まるで、昭和天皇のように穏やかで優しいマスター。
そんなに優しくしないで!
イメージ狂うじゃないの。
思わず涙が溢れ出ます。
大学生同士だった私たちが、結婚し、幸せに暮らしていること感謝し、胸が一杯になってしまいました。
マスター、また来ます。
今度は、夫も一緒に。。。