気分を変えて、今日は長男こと昌平くんと楓子ちゃんのコンサートに行ってきました。楓子パパのヴィルトーゾ・アーツ企画のコンサートです。
この2人は、5年前のNYでのカーネギーコンサートに出演してくれた20歳と14歳のピアニストです。
その時の昌平くんは、たしか中2.タキシードを着るのを嫌がって黒のタートルで弾くのが彼のスタイルでした。
が、今やタキシードも板に付き、おしゃれなヒゲが似合う立派な演奏家に成長しました。
楓子ちゃんもかわいいミニのドレスで天使ちゃんのようでしたが、美しく成長してブルーのロングドレスは、リトルマーメイドのようです。
5年って姿も演奏もこんなに変わるのね。。。
プログラムは、楓子ちゃんがシューマンの幻想小曲集とショパンのアンダンテ・スピアナートです。
中2とは思えない、指さばきと構成力に感心します。
シューマンは、とても良く低音が響き、良く練られた思いのこもった演奏でした。
ショパンもとても綺麗だった。
右手の音が響くとさらに良いのになと思いますが、欲を言えば上手すぎるということか。。。頭の良さが演奏に出すぎているのかな。
さて、昌平君はショパンコンクールを控えて、6月5日のカーネギーコンサートよりも数段変身した演奏を聴かせてくれました。
3つのマズルカ、ソナタの2番、英雄ポロネーズ。
彼の演奏を聴くと、なぜが涙が出ます。心にしみる演奏だからでしょうか。
いつも期待を上回る何かを見せてくれます。
今回は、前回にも登場したケンジ君ご一家も聞きに来てくださり、感動のご対面を果たすことが出来ました。
英雄ポロネーズを弾いていたケンジ君には、すごい刺激になったはずです。
「昌平くん。リクエストしてもいいですか?」
今回も演奏後に厚かましくもお願いしてみます。
いつものおだやかな笑顔の奥の目が一瞬キラッと光り、真剣な顔になります。
「おしゃれな、おしゃれな箇所を1つ入れて欲しい。。。」
「えー!!おしゃれじゃない〜?」
ショパンの数々を素晴らしく弾いた後に、とんでもない事を頼んでずっこけさせてしまいましたが、さすが昌平くんは鋭い!
「ワルツか〜。今、苦労しているんだ」
昌平くんのコンサートの後には、いつもリクエストをしてきました。
皆は、「素敵でした」「すごかった」しか言わなくても私は絶対にリクエストしつづけると決めている。
こんな私のリクエストでも昌平くんは答えてくれる優しさがある。
そして、次のコンサートで私を満足させてくれるのだ。
だから律儀にどの箇所でどの位泣けたか、感動したかもちゃんと伝えておく。
昌平くんは、いつも聞いているのか聞いていないのかあいまいなニコニコ顔だけれど、本当におおらかで暖かいサービス精神を持つピアニスト。
数少ないは貴重な存在だと思う。
彼ほどの実力者なら、ムッとしたり、ケチつけられたって思っても不思議はない筈。
そう、大物になってね!
さあ、皆さん。
ほとんどのボキャボラリーをかねそろえた昌平くんに今度はパリのおしゃれのエッセンスが加わりますよ。
楽しみだな〜
本当に楽しみだ。
みんなで、応援しましょうね。