3月5日、岐阜のサマランンカホールで第3回HANAMIZUKI藝術フェスティバルが行われました。
今年はピアノ・ヴァイオリン・声楽に加えて、新たにフルート部門も増え、ますます充実したコンクールとなりました。
審査員は、指揮者の岩村力先生、声楽家の岡本茂朗先生、ピアニストの藤原由紀乃先生、フルーティストの堀江誠先生とヴァイオリンの若林亜由先生と私。
このコンクールでは、自分の専門以外の採点もします。(専科の試験官の点数は2倍)
今回の審査の先生方の講評も、受験者本人とその演奏の魅力を色々な視点で捉えており、とても勉強になりました。
受験者の皆さんにとっても、ほかの楽器のプロの演奏家からのアドヴァイスは、きっと新鮮だったことと思います。
自分の専門だけでなく、ほかの楽器のプロからの講評を頂けるのは、大きなメリットだと改めて思いました。
このコンクールは、演奏技術や音楽性だけでなく、聴く人を感動させたかどうかを評価します。
自分がどう捉え、どのように考えているかを明確にし、言葉にする。
音にする能力。
伝える力。
沢山練習して、とてもよく弾けている。
でも、何か物足りない。
もやもやしている・・・
多分、こう弾きたいんだろうなあ〜といった気持ちを察することはできるけれど、
私の所まで届いてこない。
実は、そんな演奏が多くみられました。
本当にもったいない・・惜しい・・と思いました。
思いを伝える力は、社会生活を営む上でとても大切な力。
先生に教わったことを真面目に練習するだけでなく、もっと恐れずに自分のアイデアを表現してほしいし、その前に自らの頭で考えてほしい。
今後も、コーチングを通じて、コミュニケーション能力のアップに貢献出来たらと思いました。