ICF Mentor Coach Specialization(MCS)申請にたどり着くまで
MCS(Mentor Coach Specialization)は、ICF(国際コーチング連盟)が2026年に新設した**メンターコーチの専門資格(Specialization)**です。
簡単に言うと、
「優れたコーチ」であることではなく、
「他のコーチの成長を支援できるメンターコーチ」であることを証明する資格です。
コーチは、クライアントの目標達成や成長を支援します。
一方、メンターコーチは、
コーチ自身の成長を支援します。
例えば、
- コーチングセッションを観察し、
- ICFコアコンピテンシーに基づいてフィードバックを行い、
- コーチがさらに専門性を高められるよう伴走する。
それがメンターコーチの役割です。
これまでもICFには「Mentor Coach Registry」はありました。
しかし、
メンターコーチとして活動していても、
- 学びの内容
- 経験
- 支援の質
を示す共通の基準はありませんでした。
そこでICFは、
「メンターコーチにも、共通の専門基準を設けよう」
という考えから、MCSを新設しました。
MCSでは、
「どれだけ教えられるか」
ではなく、
コーチの成長をどのように支援できるか
が重視されます。
例えば、
- コーチの強みを見つける力
- 成長につながるフィードバック
- 安全で学びやすい場づくり
- ICFコアコンピテンシーへの深い理解
- 振り返りを促す対話
などが求められます。
今回MCSに挑戦して感じたのは、
これは単なる「資格」ではないということです。
メンターコーチとして、どんな姿勢でコーチの成長に関わるのか。
その在り方を、改めて問い直す機会でもありました。
だからこそ私は、申請だけを目的にするのではなく、
ICFの資料を一つひとつ読み込み、
理解し、
納得しながら進めたいと思いました。
「申請」と聞くと、書類を揃えて提出するだけ…。
最初は、そんなイメージを持っていました。
ところが、実際に進めてみると、制度が始まったばかりということもあり、一つひとつ確認しながら進める日々。
「このルートで合っているのかな?」
「この画面は正常?」
「なぜここで止まるのだろう?」
そんな小さな疑問が次々に出てきて・・・
迷ったら立ち止まり、
資料を読み返し、
また調べて、
時にはICFへ問い合わせる。
そんなことを繰り返しながら、少しずつ前へ進んできました。

実はこの数日、リスボンに滞在していますが、
毎日のように数時間をかけて、MCSについて学び続けています。
ICFから公開されているMCSに関する資料は、ほぼすべてプリントアウトし、線を引き、付箋を貼り、自分なりに整理しながら読み込んできました。

「資格を取ること」が目的ではなく、
メンターコーチとして、何を大切にし、何を体現することが求められているのか。
そのことを、自分自身の中でしっかり理解したいと思ったからです。
私は、これからも責任を持ってメンターコーチという仕事をしていきたいと思っています。
だからこそ、時間はかかっても、一つひとつ納得しながら進めたい。
その積み重ねが、これからご一緒するコーチの皆さんへの価値につながると信じています。
ようやく、ACC・PCC・MCCの3つの申請を終え、現在はICFの審査待ちです。
この経験を通して感じたこと、迷ったこと、そして「こうしてみたらうまくいった」という実体験は、これから少しずつ発信していこうと思います。
これからMCSに挑戦される方の、小さな道しるべになれたら嬉しいです。