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「ありのままの私」を恐れなくなった、コーチの一言 ①

「ありのままの私」を恐れなくなった、コーチの一言 ①

 昨日、依頼された原稿を書きました。

書いた内容を大きく変更することになったので、

ここに、一部アップしちゃいます!

コーチングを受けてくれているママたちにも読んでもらえたらって思います。

 

 

〜〜〜〜

 

 

「先生、弾けた」

「もうっ!なんでわからないの!これは弾けたって言わないの」
「弾けてるもん」
「いい?マミちゃんのは、こう。先生の方をよく見てッ!弾けてるっていうのは、こう弾くこと。全然、違うでしょ。ダメ、やり直し」

「え〜〜。やだ〜〜〜」

「やだじゃないでしょ。やる気ないなら、レッスンに来なくてもいいッ!」

「・・・・・・うっ、うっ・」

あ〜〜〜〜、まただ。

泣けばすむと思ってる。でも、大間違いだからね。

今日は、ちゃんとわかるまで、許さない。

 

生徒にわからないようにため息をつく私。

ああ、だから頭の悪い子ってやだ。

大体、お母さんがお家で全然練習を見てあげないから、こうなるんだ。

疲れがどっと押し寄せる。

 

こんなに一生懸命教えているのに、なんでわからないの?

レッスン時間を延長して、こんなに頑張ってるのに・・・

あ〜あ、ピアノの先生、向いていないのかな。

 

先月は、突然一人やめた。

昨日も塾に行かせますからって、退会の相談があったばかりだ。

世間では、華やかに活躍している先生がいっぱいいるのに、

なぜうまくいかないのだろう・・・

最近の私は、ちょっとしたことで、イライラしたり、ビクビクしたり。

なんだか不安な私。

 

・・・・・・

正直に書くと、私の30年前のお話なんです。

新米先生の私は、生徒さんを上手にして、コンクールやグレードで結果をださなくては・・・と躍起になっていました。

また、「退会者の多い先生」というレッテルを貼られるのが怖くて、生徒さんが一人でもやめたらどうしよう・・とビクビクしていました。

笑顔の下には、早めに準備して、取り残されないようにすることで精一杯。

思いが空回りし、いい先生と思われたくて、周囲に合わせようと焦っていました。

でも、その苦しさを私は誰にも言えませんでした。

聞いてくれる人もいなかったんです。

「だって、みんな自分のことで精一杯。文句を言っちゃいけない」

と、思っていました。

努力した結果、生徒さんは増え、コンクールの上位入者を輩出することはできたけど、私は幸せにはなれませんでした。

今度は、出した結果を維持して、それ以上の結果を出すために、もっとスピードを上げなくてはならなくなったからです。

誰も止めてくれませんでした。

それどころか、みんな期待してくれました。

でも、私は周囲の期待が重く、負担でした。

勉強のためといって、あちこちのセミナーに走り、補講レッスンの時間をどんどん増やし、身をすり減らしていきました。

もう、たくさんだ・・と思っていました。

 

やがて、海外転勤になり、いったん指導の一線から退くことになった私のエネルギーは、

子育てへと向き、

今度は、我が子が遅れを取らないように必死になりました。

でも、それは「母親として当然すべきこと」と思い込んでいたんです。

 

2003年、私は、コーチングを知り、20年間突っ走ってきた私の衝動的なエネルギーにブレーキをかけてくれたコーチに出会いました。

 

「青木さん、あなたは、自分がどんな人間になりたいのかを考えたことがありますか?

<人にどう思われたいか>ではなく、<どんな人間になりたいか>です。

それが、あなた自身の幸せを決定するのですよ

 

一瞬、雷に打たれたように、頭が真っ白になりました。

 

どんな人間って?そんなこと考えたこともない・・

 

静かに私の返事を待つコーチ。

 

私は必死に考えて答えました。

 

「良い母親や結果を出す指導者になるのではなく、本当は、真のサポートができる人になりたい」 

 

すると、コーチは言いました。

 

「真のサポートができる人になる、つまり、枠を広げ、人間性を高めたいのですね」

 

まさに、この瞬間が、私の人生を変えたのです。

 

 

コーチと私は、キーワードの「人間性を高める」をテーマに、

「被害者意識の強かったものの見方、考え方」「自己責任へと引き寄せる考え方」に変えていきました。

 

自分を客観的に見つめ、心や生き方の土台をもう一度整えはじめたら、

少しずつではありましたが、

周囲の人や環境に振り回されなくなっていきました。

 

そして、気がついたとき、私はありのままの姿でいることに恐れなくなっていたんです!

 

 

イキイキしているね、

輝いているね、

と言われるようになったのは、その頃からかもしれません。

 

そばにいて、見守り、私の深いところにある願いを引き出してくれたコーチの存在があったおかげで、

苦しいときもあったけれど、逃げずに、全部自分で決めて実行できました。

人や周りのせいにすることも少なくなって行きました。

自己責任力がアップして、大人になれました。

ああ、私はどれほど成長したかしれません。

 

幸せは、痛みを伴う成長をしてこそ、手に入れられるんですね。

痛みよ、来い!

もっともっと、成長して、幸せになります。

 

〜っと、大好きな〝ひすいこうたろうさん″式に書いてみました。

 

では、今から1時間ほど、NYフィルのオープンリハーサルに行って、心身をクリーンにしてきます。

そして、お昼からは、NY初、マザーズ養成講座です。

ウキウキッ♪