ボストンのクライアントさんから、嬉しいニュース!
4年に1度、5月の末に開かれるヴァンクラーバーンコンペティションに辻井伸行君が出るというのです。
賞金額の大きさ(1・2・3・位は20000ドル、ファイナリストは10000ドル)、課題曲の多さなどから世界一過酷なコンペティションと言われています。
実は、このコンペのドキュメンタリーDVDが、大変勉強になるので、ボストンのクライアントさんにオススメしてあったのです。
思えば、2000年のNY.
私とイレーナ・ロスマン先生は、カーネギーのウエル・リサイタルホールで演奏してくれる日本の子供たちを捜していました。
多くのビデオの中に、断トツに美しい音を持つ男の子がいました。
それが、当時6年生だった辻井伸行君でした。
生まれた時から視覚を持たない彼は、明るい性格で、楽しい話をして周りを笑わせてばかりいる少年でした。
ピアノの上手な「賢い子」「いい子」とは、ちょっと違った子供らしい子だったのです。
きっと、のびのびと成長していくだろうなあ。愛されるキャラクターもの・・・と思ったことを覚えています。
そして、リハーサルの時。
少し、上手くいかなかったところがあるようでした。
「青木さん。このホールは、どのくらいの大きさなの?」
「そうねえ・・・」
美しい装飾の施されたホールのことを一生懸命伝える私の声を吸い取るように、じっと聴き入ります。
「お客さんは、どのくらいいるの?」
「たくさんよ。満員のお客様が、楽しみに待っているの」
期待で胸を膨らませて、ため息をそっとつくのがわかります。
きっと彼は、会話を通じてエネルギーと自己イメージを高めていたのですね。
優れたアーティストやスリート、世界で成功する人達は、このような力をトレーニングしなくても持っているようです。
本番前です。
「どう?調子は?」というスタッフの声に
「うまくいくの。絶対にうまくいくの」
確信を持って答える彼。
まさに通り、本番の演奏は、素晴らしいものでした。
「いつも、こうなんです」
美しいお母さまが微笑まれました。
あの時のスタインウェイホールでの演奏は、こちらです。
あれから8年。
こんなに立派になって・・・胸がいっぱいです。
辻井君。どうぞ、テキサスの空の下で、思い切り可能性を試してきて!
皆さんも私と一緒に応援してくださいね!
宜しくお願いいたします。
☆5月29日横浜のコーチングサロン「優位感覚・聴覚系の子供へのレッスン」では、2005年のヴァン・クライバーンのDVDの一部を見て頂こうと思っています。
聴覚系の私には、「おお〜ッ」と思うシーンがあるのです。
どうぞ、お楽しみに・・・
また、各セミナーのお申し込みも始まっています。
シリーズのセミナーも途中参加できますので、(一声かけてくださいね。なるべく復習を交えてお話します)お席のあるうちに、どうぞ!
皆さまにお会いできるのを楽しみにしています。