若いピアニストたち。
リサイタルを終えたオルビニコフと。
努力の賜物とは、こういう演奏のことを言うのか・・・
まるで求道者のような深さと、分厚い岩盤のようなゆるぎない演奏に驚きました。
道を究めた人の持つ、地味な静けさを持った彼の表情は、ほとんど変わりません。
唯一、弾き終えた時に見せる、ふっと目元に浮かぶ優しさ。
そして、達成感。
すごい! 本物だと思いました。
演奏終了後、水曜日にオルビニコフのレッスンを受けるチャンスを得た、若きピアニストと早速コーチングです。
・彼の強みは何か
・彼と何が違うのか
・演奏から、何を学んだか
・レッスンでは、何を学びたいか
受けに行くレッスンではなく、自分から掴みに行くレッスン。
今夜のコンサートからの学びを明日の練習に活かし、あさってのレッスンに臨むことになりました。
そして、もう1度、しあさってのリサイタルに行って、レッスンを受ける前の自分がどのように変化したか、可能性があるか、習ったことを整理しながら、聴きたいそうです。
彼女は、まだ20歳。大したものです!
自分でどんどん戦略を考え,実行できるようになりました。
まさに、春のロンドンの若葉のようにぐんぐん伸びて、葉を茂らせています。
その素晴らしい成長を支えているのが、今回のチェルノブイリ追悼コンサートのために広島から送られてきた、彼女のお母さまの折られた折り鶴です。
練習の合間に追った鶴と一緒に、とても嬉しそうに大事にバックに入れていました。
それは、教会の祭壇に飾られ、ベラルーシに送られます。