ロンドンからNYに来て、もうすぐ3年がたちます。
あの時、50歳になった私は更なる成長のために、暖かい巣からまだ暗闇立ち込める空に向かって羽ばたく事を決めました。
自分の中のしがらみや甘え、古い価値観や思い込みを、どこまでそぎ落とせるかやってみようと思ったのです。
実は、私のメンターやコーチから、コーチとしての成長のために、以下のことにチャレンジするよう、勧められていました。
・「ピアノの先生」以外のクライアントへのコーチングを積極的にすること。
・ピアノ界から離れることで、社会的かつ、客観的な視点を磨くこと。
・さらには「先生」をやめること。
・さらに、さらに、「コーチ」をやめること。
7歳の時からピアノ一筋で生きてきた私です。
音楽の世界から離れる事は、
自分のアイデンティティを失うような気がして、かなり抵抗を感じました。
でも、失ったとしても、もう1度構築することが出来たとしたら・・・?
それは、大きな糧となります。
3年かけてやってみた今、さらなる自由を手に入れた自分を感じています。
私は、「先生」」でも「コーチ」」でもない独自な存在になりました。
だから皆さんには「先生やコーチじゃなくって、理恵さんって呼んでね」とお願いし始めています。
また、ここ数年のセッションのスタイルも変化してきています。
以前は、「成功」「「達成」に向けてのセッションがメインでしたが、
蓋をしていた記憶や感情の開放し、
それらを潜り抜ける事で、クライアントさんたちは、苦しみから解放されはじめました。
人間的に深く、広く、大きくなる過程もご一緒に体験させていただいています。
私にとって、「人の心」は永遠のテーマ。
特に、気づけた瞬間は最高!
長年手放せずにいた感情を開放し、「許すこと」や「愛すること」」が出来るんだと気づけた時、
すべてのしがらみは溶けてなくなってしまいます。
「・・・・・あ!」とクライアントさん。
「ほらね」私。
時には、一緒に笑い出し、
時には、癒しの涙が流れます。
2006年からずっとコーチングをさせていただいているピアノの先生のクライアントさんにも変化が見られました。
先生ご自身が、ご自分の心を大切にすることに取り組み始めたら、
子供たちや親御さんの心を大切にできる先生へと変わってきました。
すると不思議です。
生徒さんたちは、自分の心を大切にし始めました。
その結果、どんどんn自発的に練習して上手になっていく現象があちこちで見られ始めました。
「変化」「成長」」は連鎖するのですね!
私自身、アイデンティティを手放して得たものは、
なんと、他者への慈しみの心でした。
この事に関しては、とても奥深く、上手く説明するのは難しいのですが・・・
次のチャレンジは、「発信」です。
書くことは苦手なのですが、
私の気づきや体験の発信を3年かけてやっていけたらいいなあ・・・と思います。
、