私のコーチングのクライアントさんには、ピアノの先生が多いのですが、PTNAの指導者検定にチャレンジされている先生もいらっしゃいます。
試験は、初級・中級・上級にわかれています。
各級の演奏、指導実技の試験の他、音楽理論や音楽史の試験に加え、レポートの提出など9つのカテゴリーにわかれ、ボリュームたっぷりでチャレンジし甲斐のある試験です。
試験の詳しい内容は、コチラ。
ご興味のある方は、どうぞご覧ください。
私もNYから帰国した2004年に、自分の指導力と音楽力の健康診断を受けるつもりで受験しました。
合格そのものも嬉しかったけれど、受験する過程もまるで学生に戻ったようで活き活きとして楽しかったなあ〜
自分の得意な所を再認識したり、課題を発見することもあり・・・
試験を受けるのは久々でしたので、ドキドキしました。
試験後にいただく経験豊かな先生から丁寧な講評は大変勉強になりました。
また、各級の合格は指導者としてのお墨付きをいただけるような気がして嬉しかったなあ。
大変有意義な試験だったことを覚えています。
さて、私のクライアントさんで指導者検定にチャレンジし、すでに全級制覇した先生は5人。
時間をかけて現在進行中の先生は5人。
指導者検定はここ数年、受験者数も合格基準もかなり高くなっていると聞きますが、
高みを目指して学ぶ先生方の姿は清々しく、コーチしている私も背筋の伸びる思いがします。
大学を卒業した後も勉強を続ける先生の姿勢は、生徒さんやお母様方のモデルになります。
自ら学ぶ先生がかける言葉には説得力が加わるようで、、お教室も活性化!
「生徒さんが変わった!」との驚きの声がどんどん届き始めるのですが、私から見ると、それは先生ご自身が変わったからなんだと思えます。
主婦の先生方の毎日は、レッスン、子育てや親の介護に加えて日々の家事と先生方の勉強会やミーティングに追われ、大忙しです。
その中の、ごく限られた時間を、指導者検定の勉強に当てる訳ですから、なかなか大変です。
コーチの私の仕事は、もっと効率の良い時間の使い方、合格するための環境作り、効果的な学習法、セルフコントロール、精神面でのサポートなど。
クライアントさんをコーチするけれど、演奏の指導はしていません。
時にはセッションで、今受けているレッスンや先生についての率直な会話がされることもあります。
クライアントさんの中に、受けているレッスンの満足度が低そうだな〜とか、どうもしっくりきていないようだな〜と感じられる言葉やニュアンスがあった時は、それをそのままお伝えします。
フィードバックはするけれどアドヴァイスはしない。
その結果、先生を変えたり、先生とのコミュニケーションを改善するなど、クライアントさん側に新しい行動が生まれることもあります。
これらはすべて、クライアントさんの判断と責任ですることです。
自己責任で決め、行動し、その結果を自己責任で受け取る。
当たり前なのかもしれないけれど、これに向き合い、出来るようになるには、結構時間がかかります。
人は、いろいろな理由をつけて自分を正当化したくなります。
私もかつての自分を思い出すと顔が赤くなるほど、人や周りのせいにして生きてきました。
今は、少し良くなったと思う。
横に優秀なコーチがいてくれて、私を観察してくれているから・・・
自信過剰、または卑下する言葉や態度、思い込みが見られたら、そのまま返してくれる。
はた。と考えることが出来るのは、本当にありがたいことです。
さて、今回、音楽史の試験に合格された頓所裕子先生の勉強法は、こちら。
自分に合った勉強法を考案し、自分と向き合いました。
本当に、よくここまでやりました!
やっぱりやれることをやり尽くした人に、合格の女神はほほ笑むんだな〜と思いました。
指導者検定は、丸腰で受けても受からないと思います。
受かる人には、気合と根性があります。
「自己ベストの更新のためのさらなる改善」
これをスローガンに、私も日々頑張っています。