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ご近所パブ

ご近所パブ
昨日は日曜日。いつものように韓国スーパーで買い物の後、夕方パブへ寄りまた。夕方のパブはお馴染みのご近所仲間でくつろいだ雰囲気です。
私達は、大好きなフィッシュ&チップスとビールを頼みます。

ほら!ご覧の通り、お皿からはみ出しそうな大きなCODのフライとチップス熱々で届きます。
よく、フィッシュ&チップスは油ッぽいと耳にしますが、このパブのは、かりっと揚がって最高のおいしさなんです。
生ぬるいビールの泡をのどで味わいながら、気分はすっかりイギリス人です。
とはいっても私達以外全員のイギリス人は、ビールかワインだけ。
食べる人はいなく、みんな時間をゆっくりかけて飲み物だけを楽しんでいます。

隣の席の老夫婦。奥さんはどうやら足が悪いらしく杖を持って立つのもやっとです。
外出するために綺麗におしゃれしてお化粧した奥さんは、ドレスアップしています。
きっと余裕がなかったんだろうご主人は、普段着です。
でも奥さんが出かけたがったのか、もしくは、自慢の奥さんと2人でパブに来る事が楽しみなのか2人ともよく出てこれたな〜と思うほどの高齢です。

ゴージャスな奥さんにコートを着せてあげて、出やすいようにテーブルを寄せるご主人。
そういうご主人も相当な年で、ゆっくりゆっくりとしか動けません。
1つ1つの動作に優しさと思いやりが込められています。

カウンターのスツールに座った人たち、私達も歩きやすいように椅子を引いたところお茶目なご主人は「こんなの初めてだね〜」と言って、ナイトのように膝をついて女王様のお通りを待ちます。
いつまでもふざけているご主人のお尻に見事に奥様の杖がバシッと一発!
ニヤリと笑って手を振る奥さん。
こりゃ、奥さん強いわ。。。

ふと、外を見ると最愛の老妻の為に傘を取ってきて、さしてあげるご主人の姿。
1つ1つの動作に時間がかかります。
それを雨の中でずっと待っている奥さんの姿が見えました。

2人で支えあって生きている。心に沁みる風景でした。

「ご主人。やさしいなあ。お母さんにもああやってあげるからね。。。」

ふと、ふりむくと涙目になっている夫の顔がありました。