Riezm Academy

コンペを通じて学んだお母さま

私のブログに時々登場するボストンのクライアントのヒョンさん。

セッションをスタートして9か月になります。

テーマは「ピアノを学び始めて3年。ピアノに熱中し、自己流でどんどん進んでしまいます。そんな息子を母親としてどのようなサポートができるでしょうか」ということでした。

音楽に詳しくないヒョンさんは、基礎がないまま、リストやラフマニノフなどの難曲を遊ぶように楽しんで弾いて満足している11歳の息子セホ君の今後を心配していました。

また、自由に弾きまくる彼と先生のご指導との板挟みにもなり、悩んでいました。

そんな時に「コーチング・ピアノレッスン」も本と出会ったヒョンさん。
私にコーチングを依頼してきました。

可能性を感じさせる駿馬のようなセホ君!

私が燃えないわけがありません。

まず、二人でじっくりセホ君を分析。

理解し、環境を整え、戦略を立てて、効果的なアプローチを積みました。

すると、徐々に、セホ君の音楽への取り組み方が変化しだしたのです。

彼は、じっくり取り組むことの面白さを知って行ったようでした。

そこに至るまで、お母さまのヒョンさんは、本当に努力されました。

思い込みを捨て、枠を広げ、ちょっとしたことで不安にならないように・・・

あきらめず、見守る。

実験だと思って、いろいろ試してみる。

セホを信じる。    などなど・・・

そんな中、つい先日も、作曲で賞をいただいたと嬉しいニュースがあったばかり!

そして、昨日、本命のコンクールがありました。

昨年は、軽い気持ちで受けて、撃沈。甘く考えていました。

今年は、リベンジするんだと相当プレッシャーのかかった本命のコンクールです。

実は、今回のコンクールでは、頑張ったヒョン君だけでなく、お母さまにも価値ある気づきがありました。

素晴らしいメールをいただいたので、許可をいただき、一部をここに載せさせていただきますね。

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・・・・問題の マサチューセッツ州のコンペティションですが、本当にいろいろな騒ぎがあったのですが(また今度のセッションの時にゆっくりお話を聞いていただけましたら嬉しいです)、なんと1位を取ることができました!

セホのいろいろな心の揺れがあり、私はコンペティションから逃げなかった事だけでも 認めてあげようと 行く道すがら思いながら車を走らせました。
 
去年より私も落ち着いていられたのは、本当に先生のお陰だと思っています。

 8日の金曜日に先生とお話した時に、セホの話でもありましたが、あとから考えると、結局私の方も去年と同じように緊張している自分に気がついたのでした。

 でも、そのときの先生のお話が、とっても胸にしみて、去年とは同じではない事も気がつきましたし、落ち着いていられたのは、賞のことも大切だけれども、その道のりで得たものがどれだけ大きいかというものに気づけた事も大きいと思いました。

本当にいろいろとありがとうございました!

今週末はスタンウェイのコンペティションですが、またご報告させていただきたいと思っています。

先生もどうぞお身体を大切にお過ごし下さいね。

日本の楽しいお話も楽しみにしています。

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セホ君、「母の日に最高のプレゼントをあげる!」と言って、泣きながら練習を積み、がんばったそうだね。

「そんなのいらない。もう充分。気持ちだけでうれしいんだから」と言ったお母さんに、コーチは強いリクエストをしました。

セホの気持ちをまずは受け止めなさいと。

「ああ、そうだ。本当にそうですね」とお母さんは気づきました。

そして、もっと深くセホの愛を受け止められるお母さんになってくれたんだ!

コーチは、本当に嬉しかったよ。

スタインウェイのコンクール、モスクワでの招待演奏など大きなイベントが続きますね。

ゴールから目を離さずに、この調子で進んでください。

草原を走る馬のように目を輝かせて、のびのびと走ってくださいね!