半年以上も探し求めていたものの答えが見つかりそうです。
私は、コーチとしてのトレーニングを積むうち、瞬時にネガティブな感情をポジティブに変換することが巧くなっていきました。
前向きなエネルギーに満ち溢れているように見えるのは、いつもそれを心掛けてきたからだと思います。
現に、私は信じられないほど健康で、いつもパワフルなのです。
例えば、親しい人が、ちょっとズルイことをしたとしするでしょう?
それが見えてしまった時、若い頃の私は憤慨したり、悲しがったりしていつまでもこだわっていました。
でも、コーチの修業を積んだ私は、過去の経験と行動が結び付いてその人の思考や人格になることを学びました。
だから、負の感情が沸き起こるというより、「そうなんだ〜」とさらっと受け止めるようになりました。
そのような受け止め方が出来るようになったのは、コーチとして成長したんだな〜と満足する自分がいたのです。
ところが、今年に入ってから、それで良いのだろうか?と悩み始めました。
クライアントさんや家族の苦しみや悲しみ、怒りを共感する力が弱まっているのではないかと。
「そうですね」と口では言っても、心で共有することが出来ていないのではないかと。
夏の間、仕事を減らして、どっぷりと良書を読み漁り、答えを捜し求めました。
私の尊敬するコーチ達、本質が見える友人、そうそう、本田健さんにも「ネガティブな感情をどのように整理していますか?」と聞いてみました。
今、ばらばらにもらった答えの中にある共通点が集結し始め、小さな種になりはじめています。
そして、取り組み始めたことは、沸き起こる感情すべてを「スローモーションで味わう」ことです。
充分に味わってから、そっと手放してみます。
不安、怒り、悲しみだけでなく、喜び、自信、感謝・・・なども味わってから、空に放ちます。
・・・・感情を心に抱くうち、一日の内に何度か涙が出てきました。
そうか。
「優秀なコーチは、セルフコントロールが出来なければいけない」と思い込んでしまった私は、知らないうちに自分の感情に蓋をしていたのかもしれません。
相手の感情に振り回されず、同時に自分の感情を解放する方法を知り得たこと。
その方法を自分なりに会得した瞬間、私にくれたメンターたちのメッセージが豊かな川の水のように私の心に流れ込んできました。
今、それも受け止め、静かに手放してみようと思います。