Riezm Academy

関本昌平・みごとショパンコンクール4位!

昌平君
おめでとう!
初めての挑戦で、素晴らしい結果を出しましたね。
思えば6年前、イレーヌ先生がカーネギーコンサートを開くきっかけになったのは、私がお見せしたピティナの入賞者コンサートのビデオでした。
そこでは、傷はあるけれど胸のドキドキするような大枠の自然な演奏をする昌平君があり、その演奏に涙が出ました。
この子は違う!直感で閃きました。
イレーヌ先生と喜んだのは言うまでもありません。
NYに来てくれた時は、コンサートの曲を練習せずに勝手に好きな曲を弾きまくって稲垣先生を困らせていましたね。
それでも思い切りの良い演奏で存在感をアピールしました。
その後、我が家に中学生4人でホームステイした事も楽しい思い出です。
ピアノ生活から離れて少しリラックスして欲しかった私は、スケートへ行ったり、英語での買い物にも挑戦してもらいました。
オフブロードウエイのブルーマンショーも楽しかったね。
私がびっくりしたのは、他の中学生3人はコンサートも終わってほっとしたせいかあまりピアノを弾きませんでしたが、昌平君は常にピアノを独占していろいろな曲を弾いて楽しんでいた事。
昌平君は、薫太朗君が弾きだすと、落ち着かない熊のようにピアノの周りをぐるぐる回っていましたね。
明け方、サトちゃんの曲が聴こえてきて、「あれ?」と思ったらそれは昌平君が弾いていた事もありましたね。
とにかくその時、昌平君にとってピアノは空気と一緒なのだと思いました。
その年の頂いた年賀状には富士山に大きな初日の出のカードで、ピアニストになる決意が強く書かれていた事が心に残っています。
その後の素晴らしい先生方との出会い、コンクールへの挑戦、フランスでの生活、すべてを吸収して、強い強い意志でここまで昇って来たのですね。
本当に嬉しいです。
応援していた周りの人達、みんな嬉しいと思う。
なぜなら、昌平君は愛されて成長したピアニストだから。
これからは、忙しくなると思うけれど、体に気をつけてね。
帰国して開かれる演奏会に駆けつけます。

二宮先生・稲垣先生・お父様・お母様 本当におめでとうございます。
2000年に「小澤征爾や内田光子・五嶋みどりのような世界に羽ばたく昌平」になって欲しいとリクエストした私でした。
その扉を開けた昌平君。期待しています。
この興奮を共に分かち合えた幸せに感謝しています。
 
                       青木理恵